Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

Squad Leader, My DYO Way(6)

 戦力の選択が終わったら、ようやくセットアップである。セットアップは防御側が最初に、次の攻撃側が行う。まず防御側の独軍が、勝利条件たる「拠点」を決める。今回は、山岳地(#2)の一番奥にある木造建物(C4)を独軍が選択した。木造建物は+2の防御効果があるし、その前のヘクスは石垣(防御効果+2)に囲まれていて守りやすいと判断したのだろう。

 

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 防御側は8ターンの終わりまでこの拠点を守れば勝利となるのだが、拠点周辺に兵力を集めればいいと言うものではない。時間は味方なので拠点にいたる道を塞ぎ、遅滞戦術をとるべきである。
 
 C4の建物には1個分隊だけ。その3ヘクス上のC1にも木造建物があり、ここからは道路が比較的遠くまで見渡せる。そこでここを防御の要として最優秀の8-1指揮官と2個分隊、中機関銃を配置した。6ヘクス以内の敵には12火力を、7~12ヘクスまでの敵には8火力を指揮修正(-1)付きで浴びせることができる。
 
 道路の両脇の森(防御修正+1)に5個分隊をバラ撒いた。これらをサポートするために、8-0指揮官をその中心に置いた。彼には戦闘の結果潰走してくる分隊を回復させることが期待されている。
 
 唯一の戦車である4号戦車はこのさらに上、丘の陰に隠れていて、道路を進撃してくる米軍を側面から攻撃できるようにしている。米軍は山岳地の下側を迂回してくるかもしれない。これに備えてその方面の森にも2個分隊を配置した。3号突撃砲とそれに乗った歩兵は盤外に置かれていて、3ターン目以降に左側の端から入ってくる。

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 この配置を見た米軍は、兵力を2つに分けた。山岳地の上が主力で、Wilson軍曹は3個分隊を率いて先頭を切る。彼らはバズーカを持っていて、戦車や突撃砲が出てきたら近接戦闘でこれを撃破することも期待されている。
 
 これに続くのが8-0指揮官に率いられた2個分隊、中機関銃2丁を持っていて(これが重いので)足は遅いがしかるべきところに陣取れば、6ヘクス以内の敵に20火力を叩きつけることができる。その後ろに9-2指揮官と歩兵が乗ったハーフトラック。道路上なら1ターンにボードの長辺を越える移動ができる上に、.50口径の重機関銃を積んでいて、装甲(防御効果+2)の陰から14火力を浴びせることができる。
 
 これらを支援するのが、歩兵を乗せた2両の戦闘車両。より装甲の厚いM-10駆逐戦車が先頭で、Preistがこれに続く。この2両は山を登って高いところから砲弾を放つことも考えられている。M-10の主砲は75mmと普通なのだが、通常の戦車の倍の速度で連射ができる。Priestは105mmと大口径の砲を持っている。75mmでは木造建物にこもる歩兵を潰走させるのには幸運(のサイの目)が必要だが、105mmなら歩兵を除去することもできよう。弱点は装甲の薄さとオープントップ(上部が開放型)なので白兵戦に弱いこと。歩兵の手榴弾を喰らいやすいのである。だから歩兵を乗せて、敵歩兵から守ってもらうわけだ。
 
 そして、攻撃側米軍の先攻でゲームが始まる。
 
<続く>