舞台と両軍の勝利条件が決まったら、次は双方の戦力の選定である。オリジナルのDYOシナリオには、登場する戦車などの車両や指揮官、分隊、支援火器からトーチカや塹壕まで、あらゆるもののポイント値が示されている。例えば、
◆独軍
4号戦車 160
3号突撃砲 150
歩兵分隊 25
突撃工兵分隊 80
9-1指揮官 65
重機関銃 30
◇米軍
M-4戦車 150
Priest(105mm砲搭載の自走砲) 135
歩兵分隊 35
8-1指揮官 65
火炎放射器 90
■ソ連軍
T-34戦車 140
SU-152(150mm砲搭載の突撃砲) 175
歩兵分隊 20
8-0指揮官 60
無線機 300
などとなっている。プレーヤーはこれらを与えられたポイントの範囲内で選択する。両軍の勝利条件を決めるサイコロの目の合計の100倍が基本ポイント(BP)である。先の例では独軍4、米軍6だったので、BPは10。修正値込みの任務補正値は米軍+3なので、米軍は1000ポイント分に追加で1000ポイント分が得られる。独軍は1000ポイント分のうち700ポイントが最初に得られ、増援として300ポイント分があるタイミングでやってくる。
もう一つ、戦力ポイントに影響するのはボードの数。ボードが1~2枚の場合はそのままだが、3枚の場合は両軍戦力が1.5倍、4枚の場合は2倍とする。仮に上記の(独軍4、米軍6)の場合、ボードが3枚なら、米軍は1500ポイント+1500ポイント、独軍は1050ポイント+450ポイントの増援ということになる。
さらに決めるべきことは、シナリオの長さである。これもBPで決める。BP+2がターンの長さで、上記の例ならば、12ターン終了時に米軍が戦力の20%をボードの反対側から脱出させていれば勝利となる。独軍はこれを阻止すれば勝利となる。
<続く>