突然の安倍首相の辞意表明で、永田町のセンセイ方はにわかに色めき立ってきた。まずは自民党総裁選なのだが、直接関係ない野党のセンセイたちもなんとなく慌ただしい。ま、これは「戻ってきた民主党」の多数派工作のせいなのかもしれないが。
政界の喧騒は当たり前として官界（霞ヶ関）はどうなのかというと、僕の印象では２つに分かれる。誰が総裁、総理、大臣になろうとやるべきことに変わりはないから淡々とという人の方が多いかもしれない。しかし一部の人は、次の内閣・次の（自分の）大臣を考えてアピール策を練っている。これはあまり明確なピラミッド組織ではない、経済産業省によく見られるタイプ。
今日は夕方その経済産業省での会議だった。会議終了後別件もあって少し話し込んでいると、次期総理・次期経産大臣の話になった。誰が総理になろうが、今の梶山経産大臣はよくやっておられるし、「COVID-19」騒ぎの経済対策のためにも続投されるのが望ましいと僕は言った。もちろん茂木先生が首班指名を受け、気心の知れた梶山先生に官房長官をやってほしい･･･などということになれば別だが。
話していた官僚は、「ふむ、ふむ」と言って少し首を傾げた。その意味は、僕には分からない。そんなことをしているものだから、霞ヶ関を出る時はすっかり暗くなっていた。もう秋分の日も近い、日は確実に短くなっている。いつもなら千代田線に乗って東京駅方面に行くのだが、お腹もすいてきたので内幸町あたりで禁酒日のディナーにしようと、新橋駅方面に歩き出した。
お酒を出す店の営業短縮がここ23区内ではまだ「要請」されていて、呑み屋の呼び込みが盛んだ。早めに客入れて、PM10時までにしこたま呑ませようということだ。残念ながら禁酒の僕は、そんな呼び込みなど素通りして「松のや」に入ることにした。「まるや」のトンカツには及ばないものの、気軽に入れるチェーン店にしては旨いものを食べさせてくれる。
注文したのは「味噌カツ定食」、ちゃんと網の上にトンカツが乗ってきたが、野菜高騰中のゆえかキャベツは多くない。それでも生まれも育ちも尾張の国の僕、味噌だれは大事にかけてゆっくり味わった。今月中には新しい内閣がスタートします。僕としては、なるべく「継続」を重視してほしいと思うのですが･･･。
