Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

頑張れ、コロワイド!

 福島県郡山市で2週間ほど前に爆発事故があって、一人が亡くなっている。「しゃぶしゃぶ温野菜」という外食チェーン店が、改装中にガス爆発を起こしたもの。このチェーン、僕は知らなかったが外食大手のコロワイド傘下にある。一部メディアは、事故報道の中にコロワイドの名前がなかったことに疑問を呈していた。要は「もみ消した」と言いたいようだ。

 

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/74476

 

 なぜ「もみ消し」などする必要があったのか?その遠因と思えるのが、「大戸屋vs.コロワイドTOB戦争」である。この記事によると、「ちゃんとご飯」で人気のある大戸屋もまるきりの同族経営でこのところ赤字続き、数多くの外食チェーンを持つコロワイドのやり方を容れれば経営改善するというのが買収を仕掛けているコロワイドの言い分である。一方大戸屋創業家側は店内調理にこだわり、コロワイド流の「拠点で基本調理~店舗へ配送方式」を嫌っている。

 

 記事にあるように「半沢直樹もビビる」かどうかは別にして、このTOB騒動は日本では珍しく激しい闘争になっている。もちろんその成否は株主に決定権があるわけだが、世論として「コロワイドには(爆発事故のような)管理不行き届きがある」となれば、一般株主が大戸屋創業家に味方する傾向が強まるだろう。

 

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 多くのチェーンを持つコロワイドだが、その拡大手法は既存チェーンの買収。大戸屋もその延長線にある。ただ「COVID-19」騒ぎで外食チェーンの業績は低迷している。コロワイド自身の株価も、感染拡大前に2,300円を越えていたのに急落、少し持ち直したものの1,300円ほどのところをウロウロしている。

 

 僕はコロワイドではなく、その子会社「アトム」の株式は持っている。10年近く前700円くらいで買って、一時期1,200円を越えていたのに今は800円に届かないくらいだ。まあ株主優待狙いで保有しているので、元本割れしなければいいのだが。写真はその優待で貰った「黒毛和牛しゃぶしゃぶ用500g」を、すき焼きにしようとしているところ。お供はマイレージで貰ったワインたち。

 

 TOBは、最終的に株主のためになるかどうかが判断基準だ。記事にあるようにコロワイド側に「正義」があるなら、頑張ってほしいと思います。結果として「アトム」の優待券で大戸屋にいけるかもねとの欲もあって・・・。