Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ザブトンの甘み

 東京に行く機会があると、できるだけ帰りに寄ってくるのが「肉のハナマサ」。何度かご紹介しているように、当家の週末ディナーに無くてはならない食材を供給してくれる。今週も湯島駅に近い「ハナマサ+」に寄って、3種類の牛肉を買ってきた。

 

 もも肉のブロックは、家内にローストビーフにしてもらう。厚切りのサーロイン肉とザブトン(お尻近くの希少部位)は、ステーキにする。ローストビーフはメインにしてもいいのだが、前菜にすることもできる。この日の前菜はお肉の3種盛り合わせ。

 

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 左から成城石井で買った高級ソーセージ、これは昔ドイツの田舎町へ出張したときに現地人に教えてもらったものだ。真ん中は鶏の胸肉、ささみに比べて皮が付いている分だけコクがある。ショウガ醤油がおすすめ。右がローストビーフ、なるべく薄く削ぐように切って、ワサビ醤油で食べる。後ろにあるのが、この盛り合わせに合わせるつもりのボルドーワイン。

 

 また別の日は、ステーキを焼いてメインディッシュにする。サーロインは特に分厚いものを選んできた。たっぷり1インチはあったろう。それにザブトンも一緒に焼いて食べる。一人一枚ではなく、半分に切って両方とも食べようというわけ。特にザブトンは昨年函館のステーキレストランで食べて柔らかさに感動した。

 

https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2019/08/27/140000

 

 普通庶民の手の届くところに出てこないで専門店で消費されてしまうのだが、交際費需要のお客さんが激減してしまったことから食材として市場に出てきてくれたのだ。細かなサシが入っていて、これが甘みと柔らかさの源泉。

 

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 フライパンを熱して、サーロインから切り出した脂身を溶かしておく。水滴を投げて派手な音で蒸発するようになったら焼き頃。まず分厚い方のサーロイン肉をフライパンに入れる。強火で1分焼いたところでザブトンを投入、もう1分焼く。そこに付け合わせのゆでたジャガイモなどを入れて肉をひっくり返す。弱火にして1分焼いた後はもう余熱でいい。

 

 食卓に持ってきて、取り分けるようにします。温かいうちに召し上がれ。サーロインの歯ごたえとザブトンの甘み、両方味わえるのが嬉しいところ。もちろん後ろに見えているボルドーの赤(ムートン・カデ)と一緒にいただきましょうね。