Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ツバメのひな鳥

 梅雨入りしてから、熱海の天候はめまぐるしく変わる。平年より暑さが激しいから、暑い夏がくるのではと危惧される。風も強く、この日は時々前のマンションが見えないほどの激しい雨も降ってきた。当家の海に面したベランダは割合広いので、ベンチとテーブルを置いてたまにはビールを飲めるようにしてある。その手すり部分に今日は珍客がやってきた。

 

 朝から、小鳥の声がうるさいくらいに聞こえてくる。風雨の音に負けないくらい大きい声だ。見ると、手すりの上部に4~5羽の鳥がとまってうごめいている。この手すりには、時々ヒヨドリがやってくるのだがそれよりはずっと小さな鳥だ。

 

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 少し雨がおさまると、2羽を残して飛び立っていった。しかし行ってしまったのではなく、定期的に戻ってくる。ピーピー鳴きながら接触したと思うと、また飛んでいく。どうも親鳥がひなにえさをやっているようだ。

 

 熱海の街では、5月に軒下などでツバメが巣を作ってひなをかえす。巣から口だけは異様に大きく見えるひな鳥が、親鳥が運んでくるエサ(多分小さな虫)を奪い合っている。今年は朝出勤時に見かけるこの風景が、あまり記憶にない。やがてアジサイが咲く6月になると、ひな鳥は大きさだけは親鳥並みになって飛べるようにもなる。しかし相変わらずエサは親鳥からもらう。

 

 今日は当家のベランダの手すりが、ひな鳥の一時的な「棲み処」になったようだ。朝一家でやってきて、ここが安全と思って2羽のひなを置いておいたのだろう。親鳥は雨が小降りになったタイミングで虫を捕り、ひな鳥に運んでくるのだ。

 

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 部屋の中からそっと様子をうかがっていた僕ら夫婦も、ガラス戸を開けてベランダに出ても様子が変わらないひな鳥たちに安心して、カメラを持ち出した。しかし親鳥はさすがにベランダに出た僕を警戒して、寄り付かなくなってしまった。エサを貰えなくなったからなのか、あるいは親鳥が呼んだのか、じきに2羽とも飛び立っていってしまった。

 

 マンションの庭のアジサイが満開になりました。テレワークになって、例年あまり気づかなかったものに目が行くようになったのは嬉しいことです。ひな鳥たち、また来てね。