ミネアポリスで警官が黒人を逮捕しようとして殺してしまった事件、影響は米国内はもちろん世界中に広がりを見せている。「COVID-19」による経済封鎖によって生活困窮者が増えているのも、デモや暴動に拍車をかけていると思われる。せっかくニューヨークでの封鎖が解かれはじめたというのに、首都ワシントンDCではホワイトハウス前に集まる人は増え続けている。米国内のニュースは、僕には信じがたいものばかりだ。
・ミネアポリス市が警察の解体と再生を発表した。
アフリカ系アメリカ人が長く虐げられてきたことは事実で、家を出るのが怖い、買い物も命がけ、人権が侵害される・・・という日々は、「COVID-19」以前から彼らの間では常識だったという記事も紹介した。
https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2020/06/02/140000
ただ今回の「Black Lives Matter」運動は、以前のものより影響範囲が広がっている。デモに多数の白人もいて、まさに全市民運動化しているのだ。加えて米国の外にまで運動が広がっている。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3997778.html
オーストラリア、カナダや英国での運動はある程度理解できるのだが、韓国でも声が上がり始めたという。これは、韓国の嫌米や嫌トランプの現象だとは思えない。世界的に「人種差別、人権侵害に対する民衆の嫌悪感」を表したものであったらと思う。
もしそうであるなら・・・影響がいろいろな国に及ぶ。少数民族を迫害している国は、決して少なくない。ロシアもそうだし、レバノンなど中東各国もそうだ。ミャンマーでも「Rohingya Lives Matter」運動が起きるかもしれない。なかでも最大の民族問題を抱えている国、中国はどうなるのだろうか?
「Tibet Lives Matter」運動が起きれば、習大人は困ったことになるのではなかろうか。ただでさえ「国家安全法」で香港への関与を強めた今、少数民族への弾圧を一段と強めるとすれば、国際社会からの反発は必至だ。さてこの「Lives Matter」運動、どこまで広がりを見せるか、注視していましょう。