日本では相変わらず「COVID-19」の跳梁は治まっていないのだが、世界全体を見てみると温度差が出てきている。中国・韓国では終息しつつあり、ニュージーランド・台湾では「克服した」とする報道もある。
このウイルスは、主に「ヒト・ヒト感染」で広がっていく。発症していない人でも感染させる可能性があるのが、問題を難しくしている。手に付いたウイルスがドアノブなどを媒介して感染を広げるということもあろうが、多くは人と人との接触・近接で広がっていると推測される。
多くの人がスマートホンを携帯している現状では、その位置情報などを使って予防的な措置を取れるのではないかと、2カ月前に(詳細を詰めてはいないが)提案している。
https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2020/02/16/140000
さすがにこのままではないが、AppleとGoogleが組んで「コンタクト・トレーシング」という仕組みを構築した。これは人と人との相対位置を位置情報ではなくて近接情報で記憶しておくというもので、GPSではなくBluetoothを使っている。いつどのスマホと近接したかというデータだけが蓄積されるので、プライバシー侵害度が低いというのが売り。後に自分なり近接した相手なりが感染したとなれば、そのデータで濃厚接触した可能性が分かるのだ。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/post-93274.php
すでにシンガポール・オーストラリアで採用されているし、今回(あの頭の固い)ドイツ政府も採用するという記事があった。コロナ感染を防ぐためなら、ある程度人権を犠牲にしてもいいという意識になっていると思いたいが、ちょっと考えすぎだろうか?
一方で「新型コロナウイルス」についての国際世論調査が「Gallup International Association」から発表されていて、その中に「感染防止のために人権制限を容認するか」との調査結果があった。下記の2項目目である。
https://www.nrc.co.jp/report/200427.html
困ったことに、日本人の意識は「18カ国中最もコンサバ」となった。各国に比べて犠牲者が少ないせいもあるでしょうが、ちょっと今後が心配です。