「Stay Home!」と言われ、8割接触削減を求められ、結局このところ10日に一日くらい東京のオフィスに通うだけになった。必然的に自宅で食事をすることばかりになり、「大好評企画」だったと思っている「禁酒日のディナー」記事はなくなってしまった。
じゃあどうするのかと問われれば、僕らのところにも廻ってくるようになった食材と航空会社のマイレージなどで得られたワインのマリアージュとなるのが当たり前。こんな世相の特には明るいことしないと・・・と言い訳をしつつ今夜もディナーの用意をする。いろいろやってみたいことはあるが、そのなかでも気になっているのが「南アフリカのワイン」。
社会の奥底に根付いてしまったアパルトヘイトの因習は、黒人が政治指導者になってもそう簡単には変わらない。貧しい先住民は日々ぎりぎりの生活をしており、衛生的な環境も得られず満足な医療も受けられない。そんな国を「COVID-19」が襲っていて、情報が少なくどうなっているのだろうと不安に思う。
それでも僕ら夫婦にとっては、コストパフォーマンスのいい紅白のワインを輩出してくれるありがたい国。できるだけ呑んで、かの国に感謝したいと思う。上の写真は、近所のスーパーで見つけた、キハダマグロの生、マグロノすき身、格安のイクラ、蒸しタコを盛り合わせた海鮮の大皿とそれに合わせたワイン「Balance」。杭の上に乗ったゾウさんが可愛い。
南アフリカでメジャーなシュナンブランとコロンバン種のブドウを使い、すっきりした味わいに仕上がっている。香りもよく、しつこさがないので海鮮のお皿にはよく合う。これで1,000円級というのはありがたい。
別の日、メインはお肉料理。前菜のアボカドと一緒に写したのは、「Lions Land Majestic」の赤。カベルネ・ソーヴェニオンを中心に3種のブドウを混ぜたもので、ややフルーティな味わいがいい。ラベルの大きなライオンの顔がなかなかの迫力。ちなみにこのアボカドも、いつもは手に入らない高級品のようで、皮が簡単に手で剥けるのに実はしっかりしている。オリーブと家内の菜園で咲いたタンポポがあしらってある。
こういうものがあれば、「Stay Home」も何とかなりますよね。いただきます。