Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

太平洋Shut Downが近づいている?

 今や世界最大の「COVID-19」感染国になってしまった米国、経済の中心地ニューヨーク州では毎日1万人ほどの新たな感染者が出ている。南部ルイジアナ州での死亡率が高いというニュースもある。一方早期に外出禁止令が出たカリフォルニア州では、感染者も微増でとどまっている。

 

 地域差もあるのだが、人種や経済面での格差も鮮明だ。かの国を歩いていて思うのは、異様に肥大化した人をよく見かけること。黒人の比率が高かったように思う。富裕層はさっさとテレワークに切り替えて別荘に行ってしまったから、稠密な都市の残されたのはサービス業に従事する貧困層。テレワークできる業種ではなく、日銭が入らないと暮らせないので休むこともできない。危険だと知りつつ満員の地下鉄で通勤しなくてはいけない。

 

 日本でも感染拡大は続いていて、米国大使館は日本にいる自国民に対して「意志あるものは帰国の準備をせよ」と通告した。理由を「日本の検査数があまりに少ないので、実際の感染者はもっと多いと思われるから」というのだが、これは後で付けた理屈だろう。想定されるのは、そろそろ「太平洋空路をShut Downする日が近づいている」のではなかろうか?

 

https://www.yomiuri.co.jp/world/20200404-OYT1T50187/

 

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 すでに、日米間の航空路はかなり少なくなっている。日系航空会社は通常7万食を毎日機内食として調達しているが、このところは3,000食ほどになっている。噂では「X-day of Shut Down」は今月の15日頃だともいう。そうなったら、在日の米国人は帰国できなくなってしまう。もちろん、帰国しても米国そのものが上記のような状況なのだが。

 

 日本人で外国にいて帰国できない人も、4,000人ほどいるという。各国危機的状況になっているが、そうなれば自国民Firstになるのが当たり前だ。たとえ自国で「COVID-19」の蔓延が続いていると言っても、他国で不当に扱われるリスクは避けるべきだとの考えだろう。

 

 僕の知り合いの日本人も、米国始め世界中に散らばっている。もちろん日本にいる外資系の外国人にも知り合いは多い。これまではグローバリズムの進展はいいことだと思って自分も機会があれば外国に出掛け、外国人と交流してきた。今はちょっと立ち止まって考える時期なのかもしれませんね。