Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

高級食材が当家にも

 「コロナ禍」で、東京エリアは自粛の嵐である。小池都知事が「カラオケ・ライブハウス・バー・クラブ」を名指しして利用者サイドに「行くな」というものだから、繁華街では人出が激減した。フランスではカフェやレストランという供給側を休業させているが、日本では需要側を「自粛」させて近い効果を狙っている。

 

 両者の違いは、供給側を閉めればそこに損失補填をするのがセットになっているが後者はその必要がないことだ。政府によれば「困っている人(含む事業者)に助成金を配る」ことで補填しようというのだが、その間には大きな差がある。

 

 高級レストランなど高価な原材料を使う店が休業や実質開店休業になる中で、必然的に高級食材を提供する側にも危機が来ている。自民党族議員が「和牛券」や「お魚券」を経済振興策として配布しようとしたのも、これらの事業者の苦境を案じてのことだろう。もちろん、僕も容認しようとは思わない愚策だが・・・。

 

 ではその高級食材(和牛・本マグロ・カニなど)はどこへ行くのだろう。生産はしてしまうだろうし、冷凍しておくにも限度がある。その答えを1カ月ほど前に、湯島駅近くの「ハナマサ+」で見つけた。

 

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 ふらりと寄ったその店には、見たこともないような牛肉の希少部位があった。「ミスジ」という腕の内側のお肉、和牛ではないがサシがきめ細かい。その他ランプ肉やロース肉も普通に売られているものより美しい。例えばこの写真のトントロも、普段購入しているものよりずっと綺麗で大きさがそろっている。

 

 この傾向は、「ハナマサ+」のような特殊な供給ルートを持たない小売店でも見られる。写真の右側のシイタケのドンコ、自宅近くの「Maxvalue東海」で購入したもの。これも普段みられない肉厚なもの。普通は生産者から直接高級料理店に流れていたものが、その需要が無くなって僕らの通う小売店などに廻ってきたということだろう。

 

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 「コロナ禍」は大変困ったことだが、精いっぱい明るいことを考えるとこのような機会に普段食べられないものを食べることができると思うことにした。今日はマイルで貰ったボルドーの白ワインと、「KALDI」で買ったブルガリアの赤ワインでこれらの食材を味わおうと思う。

 

 何事も前向きに、前向きに・・・したいと思います。