持病をもっている高齢者だと命にかかわりますよ〜と脅されているから、僕も新型コロナウィルスに感染しないように、ガラにもなく気を付けている。オフィスや大きな駅のトイレに行くたびに、備え付けの液体せっけんで手を洗うようにしている。ドアノブなどは素手では触らない。少し長めの袖の服を着るようにして、袖ごしにドアの開け閉めや、新幹線座席のリクライニングレバーを操作する。
高校時代、生物学の先生が言っていたのは、バスに乗るのに2枚の紙をもって乗るということ。一枚で整理券をとり、もう一枚で吊革につかまるという習慣。そんなことしても小銭を財布から出すなら安全とは言えないよねと当時は思っていた。それでも、確率的により安全だろうと考えなおしたのは最近のこと。だから今のような状況では、エレベーターのボタンは肘で押す。一番困るのが、ATMなどのタッチパネルだ。どうしても指で触れないと操作できないものは、こぶしを握って関節で押すようにしている。
しかしどうしても指の腹の部分を使わなくてはいけないケースがある。それは上記のようにお金を扱うときだ。昔あるATMメーカーが熱をかけてお札を殺菌する「クリーンATM」というものを売り出したことがある。まあ、アイロンがけしてしわ伸ばしする程度の効果はあったらしい。それにしても現金というのは多くの人の手を経由するもの。確かに心配ではある。
近年になっては、携帯電話も悩みの種だ。電話がかかってこなくても、時間を知りたいとき、ちょっとなにかを調べたいとき、つい触ってしまうからだ。以前から飲食店で除菌シートが出される場合、手をふくと同時に携帯電話も拭くことはしていた。ただこれほど物騒になってくると、ちゃんと除菌するにはどうしようかと悩んでいた。すると、AppleがiPhoneをアルコール消毒する方法を公表していることを教えてもらった。
https://japanese.engadget.com/jp-2020-03-09-iphone-ok.html
オフィスにはアルコール噴霧型の消毒ボトルがあるから、さっそくハンカチに含ませたアルコールで本体やストラップを拭き掃除した。ついでに身分証明書代わりのICカードも除菌した。この騒ぎが収まるまでは、面倒でも携帯電話などの消毒も時々することにしましょう。根気が続くうちは・・・。