この２～３日、新型コロナウィルスの日本における感染が、ひとつステージを上がって広がり始めた。「ダイアモンド・プリンセス」では毎日感染者が増えていたのだが、武漢からのチャーター便の帰国者のほとんども「陰性」とわかって帰宅が始まるなど、ある意味安定した状況だった。
ところが、渡航歴のない高齢女性が亡くなった後調べてみたら「陽性」だったという例が出た。その他にも、ハワイで発症して帰国した人や、「ダイアモンド・プリンセス」の乗客を乗せて観光案内したタクシー運転手など、北海道から沖縄まで広く日本中で症例が出始めた。
僕は専門家ではないが、もう「水際防御」では間に合わなくなったことだけはわかる。重要なのは市民がパニックにならないこと、政府はそれを起こさないように正確な情報を発信することだ。情報が不足すれば、デマが流れ不測の事態が起きかねない。メディアが多様化し、SNS等のデジタルコミュニケーションが大きな力を持った現在ゆえの配慮が欲しい。
一つ問題だと思っているのは、そこそこ有名な人たちが政局からみの発言をしていること。内容は安倍内閣総退陣から挙国一致内閣、野党に自制を訴えるものまでさまざまだが、現時点で政府の対応はそのような「大手術」が要るほど愚かなわけではない。
https://news.yahoo.co.jp/byline/goharanobuo/20200214-00163029/
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200214-00010009-encount-ent
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200214-00010006-encount-ent
このところ長期政権のゆるみもあって、「桜事件」「IR事件」「コネクティングルーム事件」などが頻発している。一方、野党合流や共闘もゴタゴタ続きでうまくいかない。そんな閉塞感はあるのだが、新型コロナウィルスを契機として政局にしてしまおうというのには賛成できない。
下の写真は、小田原駅で見つけた温泉リゾート「小田原コロナワールド」のCM。きっと閑古鳥が鳴いているだろうから、こういう時こそこころを広く持って「コロナでOFFろう」くらいの気持ちになるべきかもしれません。冷静に、冷静に･･･。
