Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

グランフロント大阪(後編)

 今年はオリンピックイヤーだし、このタイミングに合わせたわけではないのだろうが、三菱電機日本電気へのサイバー攻撃が2週続けて新聞紙上を賑わせた時でもある。「Security Days 2020」のかなりのセッションが、満席札止めになっている。

 

 このイベントは後日東京でもするのだが、イベント主催者は地方も大事と昨年は福岡でもイベントをやり、今年は大阪で最初に行うことにしたという。総務省の人が3部屋ぶち抜いた会場で基調講演をした後は、3部屋に分かれていろいろなセッションが用意されていた。見たところ、半分以上は技術的なもの(例:無線LANによるハッキング)だが、いくつか経営視点のものもあって今日はそれを聴きたいと思っている。

 

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 ただ、主催者の「撮影禁止・録音禁止」の規制は厳しい。入り口の撮影であきらめたのが、上の写真、ひとつひとつの部屋は100人も入らないほどのサイズ、そこにほぼ全席が埋まった状態で講演が続いていた。

 

 パック入りのお茶と「まい泉」のサンドイッチが差入れられたセッションもあった。ランチタイムまでメニューを詰め込んでいるのだが、東京では2日でやる内容を1日でするからだろうか。聴衆を見てみたが、このテーマだとほとんどが男性。それも平均年齢は高めだ。

 

 しかし聴衆の表情を見ると、真剣そのもの。資料は後日Webで公開されるはずだが、ここでは印刷配布されずスライド投影だけなので、皆さんメモに忙しい。サイバーセキュリティへの関心の高さを感じるシーンだった。それも東京エリアだけではないということ。

 

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 気になったセッションを聞き終わり、まだセッションは残っていたのだが帰ることにした。何しろ新大阪から新幹線で3時間かかるのが、僕の住んでいるところ。北館の1階まで降りてくると、胡蝶蘭多肉植物の展示会をしていた。広くて明るいホールがあるから、美しい植物も映える。

 

 かつては「梅田北ヤード」という色気もない操車場だったところ、「グランフロント大阪」として美しく生まれ変わっていた。 長く仕事をしていると、こういう機会もめぐって来る。昔関わった土地や組織、企業、個人と久し振りに会って変貌や変わらなさに驚くこともある。もう少し仕事をしていたら、こんな機会もまだまだ来るかもしれませんね。