Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

グランフロント大阪(前編)

 大阪駅が改修されたのはいつになるだろうか?20年前はあか抜けない(失礼!)駅で、周辺の阪急・阪神デパートの方がずっと立派だった記憶がある。それが5年前には今のような、明るく近代的な駅になっていた。それでも北側のひろいエリアは工事中、なにになるのか気にはなっていた。

 
 気になった理由は、15年ほど前だろうかこの「梅田北ヤード」の再開発計画のコンペにちょっと関わったことがあったから。細かな応募仕様/条件は知らないが緩やかな連携をしていたゼネコンさんの誘いで、ちょっと口を挟ませてもらった。どうして僕が呼ばれたかというと、コンセプトまとめの某教授が「デジタル先進エリアにしよう」と言い出したから。誰か、ICT屋のアドバイスが必要になったということである。
 
 大阪駅隣接の一等地にこれだけ多くのスペースがあったのは、国鉄の操車場の跡地だったからだ。鉄道を普及させる時期に主要駅の近くに「国有鉄道」の特権で、大きなスペースを確保できたのが原因である。東京でいえば、汐留エリアの再開発と似ているかもしれない。
 
 コンペの議論は、実はあまり面白くなかった。某教授はロボット研究者で、「2050年に、サッカーワールドカップ優勝チームに勝てるロボットチームを作る」という目標を持っておられて、それはそれで面白いのだが、都市(エリア)開発と結びつけるのには無理がある。2~3度、大阪での会合に出ただけで僕は御用済みになった。
 

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 その跡地が、半分だけだけとはいえ立派な施設になっていたところに、今回訪れる機会があった。それが「グランフロント大阪」。北館と南館に分かれていて、北館の上階にはインターコンチネンタルホテルが入っている。その変貌ぶりには驚かされた。
 
 大阪駅に直結していて、改札口を出てゆっくり歩いて5分ほどで北館に着いた。奥まったところにあるエレベーターで8階へというのが貰った案内状に書いてあること。今日は「Security Days 2020」というサイバーセキュリティのイベントが、ここで開催されることになっている。
 
<続く>