Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

僕の今年の漢字2019

 今年の漢字が発表されて、令和元年ということもあって「令」が首位「和」が三位になったという。消費増税があったので「税」もBest10に入った。毎年発表されているものだが、これは「日本漢字検定能力協会」が取りまとめている。大きな筆で書き示している「お寺さん」ではなかったのは、今回初めて知った。

 

 これに続き、「自分の漢字」を選ぶことも盛んになってきて、公明党山口代表は「軽」。みずから主導(ごり押し?)した軽減税率のことを言っているのだろうが、政党としての軽々しさを示したもののようにも見える。

 

 じゃあお前の漢字は何なんだ、と聞かれたのでちょっと考えた。年間の出来事をGlobal&Digitalの視点で見ると「炎」ではなかろうか。

 

 ・インターネット上の「炎上」が続々

 ・香港で過激化した「民主化運動の炎」

 ・グレタちゃんから各国政治家たに向けられた「怒りの炎」

 ・気候変動のせいか、各地で発生する大規模な「森林火災」

 

 インターネットに情報が溢れている/溢れすぎているゆえに、自分に都合のいい情報にしか耳を貸さない傾向が強まっている。その結果、世論が過激化することになる。加えて「Fake News」など各種の情報操作も行われるものだから、些細なことが大事件になったり事件になっておかしくないものが忘れ去られたりする。

 

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 香港の区議会議員選挙は、中国政府の予想に反して民主派が8割の議席を奪った。年末の英国の総選挙も、「地獄の道化師」側が大勝ちしてしまう結果を生んだ。APECやCOPなどの場では合意にたどりつけないか、あいまいな合意に留まらざるを得なかった。

 

 世界政治・経済を主導していかなくてはいけない、国連は資金切れ、WTOは最高機関の委員が1名しか残っていない。「Brexit」で火がついてしまった欧州連合は、ひょっとしたら瓦解するかもしれない。中東やカシミール朝鮮半島の火種もくすぶっている。

 

 いよいよ2020年、東京オリンピックパラリンピックの年です。風雲急の国際情勢ですが、とりあえずは「よいお年を」と申し上げておきます。