Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

Cyber Initiative Tokyo 2019(前編)

 今日は前日とうってかわって肌寒い日、神谷町の駅で地下鉄を降りて愛宕神社を見上げながらやってきたのは「虎ノ門ヒルズ」。今日が、日経新聞社主催のサイバーセキュリティイベント「Cyber Initiative Tokyo 2019」の2日目である。ごく限られた人のものだったサイバーセキュリティという分野、この数年で一般の人にも知られるようになってきた。その象徴のように、日経新聞社が昨年から大規模なイベントを実施している。

 

 この週は慶應大学・笹川USAの2日間のイベントもあったし、先日レポートした日欧のセキュリティ会合もあった。欧米の人は感謝祭のお休み(11月末まで)とXmas休み(12月末まで)の休日の合間のこの週、仕事を集中させる傾向にある。海外からスピーカーを呼ぶことが多いから、今が「Cybersecurity Week」になるわけだ。

 

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 虎ノ門ヒルズの周辺は、再開発で「新虎村」という呼称に変わっている。「ドラエモン」ならぬ、白い「トラノモン」がそこかしこに描かれていた。すっかり様変わりしてしまった町並みを見ながら虎ノ門ヒルズに入った。さすがは日経新聞、この大規模施設のフォーラム会場全体を使ってのイベントである。講演会場は400席ほどはあるし、小規模ながらデモブースもある。

 

 プログラムを見ると「主催:日経&日経BP」、日経の産業界の読者に向けてのイベントでもあるし、ここでの講演内容などのコンテンツを日経BP等傘下のメディアを使って配信するというビジネスモデルのようだ。加えて慶應大学の関連研究施設や民間シンクタンクも、協力に名を連ねていた。

 

 スポンサーはDeloitteを筆頭に、ITベンダー、セキュリティベンダーが並ぶ。スピーカーとして、経産相総務相、防衛相、外務副大臣東京都知事、マレーシアの大臣も登壇するのは、日経の「政治力」である。今朝の日経の2面には、梶山・高市両大臣の写真入りで初日両大臣の講演のポイントが紹介されていた。

 

<続く>