Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

養老のお酒「レイ泉」

 名古屋にいる旧友と「かに道楽」でお酒を呑んで帰ってきた後、その友人から日本酒の4合瓶が送られてきた。かにの代金を僕が払ったからだろうが、義理堅いことではある。銘柄を見てみると「レイ泉」とある。見慣れない銘柄だが、どこのお酒かと見ると岐阜県養老郡とある。

 

 貧しいけれど親孝行な息子が養老郡に住んでいて、滝に水を汲みに行くと滝の水がお酒に変わっていたという伝説がある。「老親を養う」を意味する養老という言葉が、この伝説以前からあったのかどうかはわからない。

 

 伝説はともかく、この辺りは水のいいところである。コメどころでもありいいお酒を造る素地はあるところだ。岐阜県ではあるが、ここでは長良・揖斐・木曽の3川が並んで伊勢湾に流れ込んでいて、県の区分以上に大きな川の水運によって経済が支えられた共同の歴史が長い。

 

 僕の故郷である尾張一宮からは西に真っすぐ行ったところで、子供のころから関連はあったところでもある。「おちょぼ稲荷」という神社があり、その山道周辺には縁日の賑わいもあって、子供たちもその日を楽しみにしていた。

 

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 もちろん大人たちのお目当ては「お酒」、参道を酔客が肩を組んで歩く姿も覚えている。そんな思い出のお酒を送ってもらったのは、大変ありがたい。早速冷やして飲んでみた。純米大吟醸だし、さわやかな鼻に抜ける香りがいい。

 

 そうそう、社会人になったばかりのころ事業所の側にあった「養老の瀧」という居酒屋チェーンによく入ったなとも思いだした。国道沿いにあって、とても広い駐車場が完備されて賑わっていた(笑)。

 

 下世話な話はともかく、もらったお酒は大事に飲むことにした。ちなみにお酒を注いだ「お猪口」はイスラエル製。ヘブライ語のシールが貼ってある。昨年同国を訪問した時、ハイファの大学で会合を持った後お土産に貰ったものだ。

 

 ガラスが2重になっていて、その中間は真空になっている。底に小さなキズがあるのは、空気を吸いだすのに使った穴をふさいだ跡だ。こうすると、注いだお酒の温度が変わりにくいのだ。真空にするには技術が必要、この研究室はその技術を誇示しているわけだ。まあそんなことはともかく、お酒が美味しく呑めるので十分ありがたいのです。