Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

どんぶり横丁市場「いくら亭」

 函館朝市は、もともとは第二次世界大戦後の「闇市」だったのだろう。青函連絡船も通うようになり旅行者含めて人の往来が増えるに従って、市場は拡大していった。今でも堀川電停そばには、「闇市」の雰囲気を残す「中島廉売」という市場も残っている。

 

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 朝市の方は地元のひとだけではない利用者が増えて、拡張や建て替えも進んだ。その中で一番近代的なのが、JR函館駅に近い「どんぶり横丁市場」の建物である。2階建てと低層だが、多くの飲食店が入っているしお土産物屋、お土産を自宅等に発送するお店も詰まっている。

 

http://donburiyokocho.com/

 

 実は、これまでこの横丁のお店には入ったことがない。朝市にやってくると、馴染みの「どんぶり屋」に行ってしまうからだ。今回はいつもより長い6泊の滞在なので、「おひとり様朝ご飯」をここで食べる機会が巡ってきた。

 

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 飲食店はほぼ全て「海鮮」が売り、正直どこがいいのかは外観やサンプルショーケースでは判断できない。結局「るるぶ」の5%Offクーポンがあった店、「いくら亭」で食べることにした。

 

 11月も末、この週末からイルミネーションも灯りいくつかの大型ホテルや新店舗も開業するというX'masシーズンの少し前ということで、店には客の姿はない。カウンターの真ん中に座ってメニューを見た。名前のようにこのお店の売り物は「いくら」。いくら丼やそのバリエーションのほか、ラーメンとミニいくら丼のセットもあった。

 

 いくらは嫌いではないが、海鮮丼ならもっと食べたいものがある。いずれ「どんぶり屋」でも食べたいし、自由市場のお刺身も堪能したい。だから今朝は「天ぷら定食」(1,350円+税)を食べることにした。

 

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 カウンターの中で、油のはじける音がする。他に客はいないので、僕の天ぷらだなと妙に悦に入っていた。5~6分待って運ばれてきたのがこれ。大根の漬物とイカの塩辛が付いている。天ぷらは、しいたけ、ししとう、海老(2匹)、キス、イカ、ホタテと豪華だ。大根・ショウガのおろしたものを天つゆに入れて、まずししとうから食べ始めた。味噌汁は薄味で、ワカメ以外の具は入っていない。

 

 エビもプリプリとした食感で尻尾まで食べてしまったほど美味だが、特にホタテが絶品。身が厚く、中央部は半生のような食感。比較してはいけないのだが、「てんや」の定食と似てはいても別物である。もちろんお値段は倍半分違う。たまにはこういうところで舌の保養をするのもいいですね。また来ます。