Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

Hochster城再訪

 昨年秋のフランクフルト旅行でのハイライトは、市街の西端にある「Hochster城」への小旅行だった。マイン川とニーダ川の合流点に、高い監視塔と川を弓の射程に収める広いテラス(ここに射手を配置する)を持つ収税のための城である。


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 今回は隣町ヴィースバーデンまで出かけ、どこの王様のものか分からないが離宮のような城である「Biebrich城」を訪れた。その時使った交通機関が近郊鉄道Sバーン。フランクフルト中央駅からS1という路線に乗っていったのだが、その途中「Hochst駅」というところを通った。
 
 ドイツ鉄道の長距離列車も止まる駅で、車窓から見ただけだが駅前はかなりにぎわっているようだ。中央駅からは20分もかからなかっただろう、大変近い。昨年はトラムで行ったので40分以上かかった記憶がある。そこで、今日は「Hochster城」に近郊鉄道で行ってみることにした。
 
 「Hochst駅」でSバーンを降り、地図を見ながら城(川)の方向にゆっくり歩いて行った。近代都市ふうに言うと3ブロックでちょっと込み合った路地に入った。おそらくここまでが新市街、ここからが城周りの旧市街なのだろう。すぐに見覚えのある城の外周の街並みに出た。城門前の広場には、井戸とビアホールがある。ビアホールの名前は「Alte Zoll Wache」。古い税関(守衛)ということだから、この場所は収税の手続き(荷物を改めるとか・・・)に使われたに違いない。

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 またテラスに出て見ようと思ったのだが、本丸の城門は閉まっていた。外周の城壁のメンテナンスも始まっていて、観光客は誰もいない。昨年は10月末の訪問だったが今回は11月になっていた。どうも10月末で観光時期は終了するようだ。
 
 空堀へは降りられたので、そこをゆっくり回り川沿いにでることが出来た。日差しは十分暖かく、前回同様トラムの駅まで歩いて、中央駅まで戻ってきた。のどかな40分くらいの散歩になった。さて、そろそろ帰り支度をするころあいです。