Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

Biebrich城への旅(1)

 フランクフルト中央駅から近郊鉄道(Sバーン)に乗って40分くらい西に向かっていくと、マインツというライン川沿いの街がある。この上流でライン川にマイン川は合流している。マインツからは、ケルン・デュッセルドルフ汽船という会社が、いわゆるライン下りの遊覧船を運行している。そう、ここマインツから下流リューデスハイムかコブレンツまでが、ライン川観光の舞台なのだ。

 
 マインツの少し下流で、ライン川は北向きから西向きに流れを変える。そのエリアはヴィースバーデンという街だ。小さな町らしいが、「Biebrich城」という古城とその庭園があるというので、今回のエクスカーション小旅行はそこにした。
 
 近郊鉄道とはいえフランクフルト市街の外に出るのは初めてだったので、ツアィル通りのSバーンの駅「Hauptwache」の有人窓口で切符を買った。二人で日帰りだと言うと愛想のない大男の窓口係が、フランクフルト・ヴィースバーデン間のグループ(5人まで)1日切符を勧めてくれた。€28.9なり。

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 ヴィースバーデン行きのSバーンは3本(S1、S8、S9)あり、S1だけはフランクフルト空港を回らないので少しだけ早い。運よくS1がやってきた。乗車早々検札があり、中央駅に行くまでの間に無賃乗車と思しき青年が逃げ回ったけれど中央駅で下ろされていた。こういう摘発劇も、初体験。
 
 乗車して約50分、ヴィースバーデン東駅に着いた。隣に貨物列車の引き込み線&車両基地もあって大きな駅であるが、駅舎と思しき建物はハーレーダビッドソンの販売・修理店が入っている。以前は有人駅だったのだろうが無人化してしまったようだ。バス停はあったがタクシーもいないし、ここからは徒歩で直線距離で1kmほど離れた城に向かうことにする。
 
 15分ほど近代的な集合住宅街を歩いていくと、大きな教会に行き当たった。ここからは古い街並みが目立つようになる。緑が見えたのでそちらに歩いていくと、広い公園に出た。地図によると東西200m、南北1.5kmという広大なシュロス・パークらしい。北には大きな池があり、南はライン川に面している。
 
<続く>