今回の滞在も、よく飲んだ。健康の証であると、自分たちでは思っている。到着早々、アパートメントの部屋を自分たちなりに改造し、荷物を納めたらさっそく買い出し。もう日は暮れてしまっているが、旧市街の目抜き通りは昼間並みの人通りである。そういえば、このツァイル通りを夜に歩いたのは初めてだった。
まず激安スーパー「ALDI」で食材を調達、次にデパート「KARSTADT」で飲み物を買って帰ることになる。ドイツに来たら飲み物は、まずはビール。次に地元の白ワイン、ステーキなどの肉料理に合わせるためのフランスかイタリアの赤ワイン、締めのスピリッツというのが調達目標である。
中心になるのは白ワインで、地元のラインガウやプファルツのものをこれまでよく飲んでいた。種類豊富なハムやソーセージ、チーズと合わせるのにこれらは最適である。いつものように「KARSTADT」で白ワインを物色していて、ふと目に留まったのがフランケンワイン。
独特な楕円形(?)のボトルで、遠目にも識別できる。ものの本によるとヤギの陰嚢にワインを詰めていた時代があって、その形状がのこされているのだという。これまであまり手に取らなかったのは、なんとなく甘ったるいのではないかと思っていたから。僕らは、白ならきりっとした辛口ワインが好きなのだ。
ただ今回最初の夜に呑んだのが、普通の(ボルドー風の)ボトルに入ったフランケンの白。「TROCKEN」と書いてあったし、実際すっきりした辛口ワインだった。そこで次の日、独特のボトルに入ったフランケンワインを手に入れることにした。