消費増税から１カ月が過ぎ、過渡期の騒ぎは沈静化しつつある。全体として、平穏な増税になったように思う。政府は、増税によって消費行動は変えていない家庭が75％以上で、大きな市場の変化は見られないとしている。一方で「ポイント還元」が想定以上に使われていて、予定していた財源が不足するのではとの危惧もある。
民間の方も、消費者をつなぎとめるための「２週間限定・１カ月限定の安売り」は終了、そろそろ２％の重みがのしかかってくるころである。そんなある日、最近ご無沙汰している丸の内北口ガード下に、昼食を食べに行った。
このところ海外出張こそないものの日本で開催される国際会議が目白押しで、会議の場所でランチを摂ることや、移動時間の関係でブランチで済ませてしまうことが多いのだ。今日はその例外のような日で、13時から大手町で会議だから込み合う時間帯にオフィス近辺でランチを済ませなくてはならない。
久しぶりにちゃんぽんや皿うどんのお店「みろくや」で、炒飯でも食べようかと行ってみた。ここは10時半からランチをやっているせいか、混み合うピークが割合と早い。そんなに並んでいないなと確認してメニューを見ると･･･え、炒飯730円？確か９月までは700円だったよね。４％もの値上げというのはちょっとひどい。
少し気分がなえたけれど、会議までにはなんとかお腹を満たしたい。何人かの客に先を越されたけれど、踏ん切りがつかなかった。ところがふと隣を見ると、「てんや」の天丼は540円のままである。当然550円になっているとばかり思い、確認していなかった僕が悪い。それほど混んでいないようだし、今日のランチはこれで決まり。
食券の自動販売機が導入されたようで、タッチパネルの反応が遅く少し焦ったものの、Suicaでちゃんと決済できた。カウンターの端に空きを見つけて待つこと３～４分、変わりない天丼が運ばれてきた。
インゲン・カボチャ・イカ・キス・エビの５点盛り。しっかりとしたタレがかかっていて、食欲をそそる。薄いけれどワカメ入りのみそ汁も、温かいのが嬉しい。２％分トクをしたような気分になって早々に食べてしまった。隣り合った２軒のお店、消費増税の対応は別れたようです。これから「てんや」へ行く機会は増えるでしょうね。
