Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

自動認証ゲートの恩恵

 2015年に新しいパスポートに切り替えた時60歳目前だった。しかし迷わず10年ものを選んだのは、会社勤めはしなくなっても海外旅行はいくだろう、70歳までくらいはそのくらいの元気はあるだろうと考えてのことである。おかげさまでそれから4年近くたっても、14時間クラスの長いフライトにも耐えられる程度の体力は残っている。

 
 むしろ定年になってから海外出張が増えてきて、昨年は2回/月欧米への出張ということも何か月かあった。それに加えて旅行も行くのだから、パスポートのない生活など考えられないようになってしまった。さすがに今年は体への負担も考えて、出張は1回/月に抑えるようにしている。それでも気付いたら、パスポートの残りページが15枚あるかないかのところまで来てしまった。

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 一番スペースを喰ったのが、ミャンマーのビザ、丸々1ページ潰れている。アイルランドの入国スタンプも1/3ページを占めている。左下に見える欧州の入国/出国スタンプも諸場塞ぎである。1回1/2ページ必要だ。それに比べると、右端の米国スタンプは入国時だけなので少し小さい。
 

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 そこで朗報がひとつ。日本の出入国のスタンプ(画像の上の方にあるの)が、今年のいつごろからか不要になったのだ。条件は、自動顔認証ゲートを通ること。パスポートを開いてスキャナ面にあて、正面のカメラに顔を向けるだけ。1人あたりの審査のスピードも速くなって、パスポートのページも節約できるすぐれものである。
 
 昔は海外旅行の記念やログにしてスタンプを眺めていたこともあるが、それよりは残りページの節約の方がありがたい。もちろん、スタンプが記念に欲しい人は押してもらうこともできる。
 
 顔認証のような技術は、30年以上前からあった。それをタネに新しいシステムを売り込みに行ったこともある。何度か紹介しているように、シーズ主導では売れないものの代表のような技術だったと思う。ようやく日の目を見たということは、それなりに感慨深いものがありますよ。