Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

バッキンガム宮殿へ(後編)

 まだ朝の9時前、気温は9月だというのに15度前後。行き交う人の中には、薄めとはいえコートを着ている人もいる。並木道の南側の塀には、厳重に鉄条網が巻いてある。もう宮殿の敷地なのだ。ジョギングしている人に追い抜かれながら、ゆっくり歩いて行くと大きな広場が見えてきた。

 

 広場の中央には、天使とおぼしき金色の像をいただいた白い尖塔が建っている。塔そのものにも、その周りの土台部分にも多様な彫刻がちりばめられている。どのくらい古い建造物なの分からないが、綺麗に維持されているようだ。朝早いせいか、ほとんど観光客はいない。気温は低いけれど、雲一つない快晴である。

 

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 この尖塔の奥が、バッキンガム宮殿の門。黒い金属製の桟越しに見ると、赤い帽子をかぶった衛兵があるいているのが見える。桟の上部は槍の穂先のような形状に成形された上に、金色に塗られている。この黒と金の組み合わせは、ベルギーの王宮でも見ているから定番なのだろう。ただバッキンガム宮殿そのものは、それほど壮麗とは見えない。大きさも圧倒されるほどではない。大英帝国の王宮としては、割合質素なものなのかもしれない。

 

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 今年の春、在日英国大使館の「女王陛下誕生祝賀会」に呼んでもらえた。申し訳ないが、一番良かったのはジョニーウォーカーの青ラベルだった。(重ねてごめんなさい)

 

https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2019/05/06/140000

 

 しばらく女王陛下に敬意を払ってから、ホテルに戻ることにした。同じ道を帰ってもつまらない。三角形をしているグリーンパークの頂点が、ウェリントンズ・コーナー。だから三角形の反対側の辺である北側の道を行けばホテルに戻ることができる。

 

 講演の中には、鳥をはじめ多くの小動物がいる。ワシントンDCでもそうだが、人がそばを通っても気にしないでえさを探している図々しいのもいる。5分強歩いて北側の道路に出た。こちら側にはいくつかのモニュメントがある。地図の説明によると空軍の爆撃対の犠牲者を讃えたものや、特定の地域からの義勇兵を祀ったものらしい。

 

 さて、散歩で英気を養いましたから明日からの会議の準備でもしましょうかね。