Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

バッキンガム宮殿へ(前編)

 イギリスと日本の間の時差は、この時期は8時間。1/3だけ生活をずらすというのは、慣れてくるとそれほど難しくはない。今回の往路のフライトはあまり眠れなかったけれど、早めに軽く夕食を摂って眠ってしまえばいい。パブから帰りシャワーを浴びてベッドに入った。現地時間午前2時ころ目が覚めるのだが、これで普通。日本にいれば午前10時なのだから。

 

 ここで無理に眠ろうとしないで、スマホでメールやニュースを見て、持ってきた文庫本を開く。これで明け方にもうひと眠りすればとりあえず十分疲れがとれる。朝食は豪華なバイキング、7時に行ってみると結構混んでいる。聞こえてくるのは北京語のようだ。ここでは、少し食欲を抑えておかないといけない。日程によると今日はランチも夕方のレセプションも、その後の夕食もしっかり時間がとってある。自然と食べ物を口に運んでしまうだろうから。

 

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 軽く食べて着替え、ちょっと散歩してみることにした。インターコンチネンタルは地下鉄ハイドパーク・コーナー駅のそばにあり、その名の通りハイドパークの南東のコーナーに建っている。ロンドン市街地には広大なものも含めて多くの公園があり、ホテルの東にはグリーンパークというもう一つの公園が広がっている。この2つをつないでいるのがウェリントンズ・コーナー。これはイギリス名物ラウンドアバウトの中央部が、ちょっとしたモニュメントのスペースになっているもの。

 

 中央に高くそびえたつ黒い騎馬像は、ワーテルローの戦いでナポレオン軍を破った名将ウェリントン将軍である。大陸を支配したナポレオン帝国に一時期単独で歯向かっていたのが英国。海のネルソン提督と並び陸のウェリントン将軍が、ナポレオンの仇敵になった。ネルソン提督は戦死しているが、ウェリントン将軍は天寿(83歳)を全うしている。

 

 コーナーから小さな凱旋門のような門をくぐり、グリーンパークの南側をいく並木道がある。もう枯れ葉が一杯落ちていて晩秋のような風情だ。通勤時間帯なのか、落ち葉を踏みしめながら多くの人や自転車がこの道を東に急ぐ。地図によると、この先はバッキンガム宮殿だ。僕も行ってみよう。

 

<続く>