Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ワンコインランチ(吉祥寺・一番館)

 知った店も無かったし、行列も出来ていたので「LON LON」で昼食を食べることはあきらめてパルコ側へ出て見た。特に何かあてがあったわけではない。確か吉祥寺駅北側には、古いアーケード街のようなものがあったはずだ、程度の記憶である。遠くに富士そばが見えるが、ここまできて蕎麦チェーンでもあるまい。

 
 ふと見ると、「ハモニカ横丁」と書いた黄色い看板がある。そうそう、戦後のバラック街(失礼!)のような路地裏飲食店街があった。吉祥寺駅北側は、30余年前も新しい店(パルコ等)と従来型の商店街が混在していたところ。今でもそれが変わっていないとは、驚きである。横丁の入り口に、間口の狭い中華食堂があった。名前は「一番館」と立派である。炒飯が350円、各種定食も500円からと驚くようなお値段。覗いてみるとあまり混んでいない。

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 ここもれっきとした東京都だし、隣の駅からは23区になる首都圏の中心地である。その駅前が、このお値段でしかも昼時に行列がないというのはうらやましいくらいだ。さっそく入ってみると、1階は6~7人掛けのカウンターと2人テーブルが一つだけ。2階席もあるのだが、先客は1階にいる3人だけらしい。炒飯を頼もうとして、ちょっと目についたのが「海老プリプリ炒飯」と「黒和風炒飯」、いずれも500円。今回は「黒和風炒飯」を頼んだ。
 
 しばらく待って出てきたのがこれ。黒い陶器の皿に、小盛の炒飯。濃い色のソースで炒めてあって、あさつきのみじん切りが掛けてある。隣はタマゴスープ、こちらはプラスチック容器に入っている。炒飯のソースはひょっとしたらイカスミかもしれない。それに似たコクがあって、なかなか美味い。タマゴスープの方は(猫舌の僕にしても)ぬるすぎ、味もいまいちである。
 
 量は適当だったのですが、アンバランスな感じがそこかしこにある。このお値段だから容器は全部プラスチックでもいいし、コクのある炒飯ならそれに見合ったスープを(こんなに量はいらないから)出してもらえたらと思った。とはいえ、今時350円の炒飯を出せる店、貴重だと思います。