子供のころから、トンカツにはケチャップとウスターソースを混ぜたものをかけるのが常識と思っていた。モノは違うのだろうが、今でいう中濃ソースのような感じになるし、味も近い。一方名古屋の街中では、八丁味噌をつけて食べる「味噌カツ」が主流。さらに社会人になって関東に来てみると、トンカツに和辛子が添えてあってびっくりした記憶がある。
辛子も味噌もそれなりに美味しいのだが、現在のところ幼いころからの記憶が勝ったのか「辛子抜きの中濃ソース」が僕の一番のお好みである。街中のトンカツのチェーン店でも、これらのものは選択できる。
今回は「松乃屋」で味噌カツ定食（630円）をオーダー、クーポン券を使ってコロッケを追加してみた。このクーポン、ミニサラダ・ご飯大盛り・コロッケのうちから選ぶことができるのだが、味噌ソースが余るであろうことを考えると、コロッケが妥当と（いじましく）判断した。
揚げ油がよく切れるように、金網にのせてトンカツを出してくれるのはありがたい。油でべとつくとサクッとしたカツの食感を損なうからだ。こういう配慮は「和幸」など高級店で最初に見かけたが、チェーン店にも広がってきたようだ。
肝心の味噌ソースだが、思っていたものよりは少し甘め。名古屋で食べたものはもっと辛く、粘り気もあったような気がする。健康志向で塩分控えめ、のせいなのだろうか？それとも本場の味噌ソースは万人受けしないのだろうか？もちろんトンカツはジューシーで美味しく、味噌ソースにもマッチしていた。
やはり味噌ソースが余ったので、コロッケに付けて食べてみた。こちらはいまいち、オプション選択は失敗だったかもしれません。
