Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ボスポラス海峡を見下ろすパーティ

 国際会議の初日の日程が終わると、続いてはルーフトップでのパーティが待っている。一旦部屋に戻って、書類など置いて、ネクタイも外して指定されたフロアに行った。午後7時だが、まだ日が高い。天候は快晴、気温は30度くらいだろうか。涼風も吹いてくるので日差しの強さを除けば快適である。スマホの天気予報を見ていると、東京は35度越えだから、「避暑」に来たような気分である。目的のセッションが終ったから、気が大きくなっているのだ。

 

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 広いテラスなのだが、なにしろ参加者350人だからたちまちのうちにすし詰め状態になった。特に誰かの挨拶や乾杯の音頭があるわけでもなく、まず現地のビールを貰って呑み始めた。おつまみの方は、何か所かに設けられたブッフェでシェフたちが作ってくれるものを適当にもってくる。

 

 何人か知り合いがいたので話し込んでいると、今度はワイングラスをウェイターが運んできた。ここは白ワインでしょうね。方々でワイガヤの声が聞こえてくる。なるほどこれがこの会議のもう一つの目的だと気づいた。日本から来た100名くらいと現地の250名という比率だが、まず現地と言ってもものすごく広い。イラク駐在の人と、モロッコ駐在の人が合えるとしたらこういう機会しかないだろう。日本からの人も含めて、本音で状況を話し合い意見交換するには最適の場だ。

 

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 さらに、中にはお酒が厳禁という国に駐在している人もいる。サウジアラビアがその代表で、ある人はサウジに勤めているのだが自宅はバーレーンにあるという。「Cross Border Work Style」である。自宅では公にビールが呑めるのだ。お酒だけではなく、商習慣含めビジネス上の苦労はいかばかりかと思う。それでも日本のエネルギー安全保障などは、彼らの双肩にかかっているのだ。そういうストレスの溜まった人たちの「ガス抜き」の場と言う意味もある。

 

 のどが渇くので白ワインがすすむ。グラスに残り少なくなると、どこからともなくウェイターが廻ってきてワインを足してくれる。そのうちにどれだけ呑んだか分からなくなってきた。じょじょに日が傾き、ボスポラス海峡の海の色が暗くなってきた。昨夜遅く到着したばかり、時差ボケのレベルまで行っていない体調である。このままだと倒れてしまいそうだと思い、部屋に引き揚げることにしました。ごちそうさまでした。