Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

なんとか「日曜討論」に・・・

 今回の参議院議員選挙で1議席を得た「NHKから国民を守る党」であるが、政党要件である直近選挙での2%も得ている。だたそれでは満足できなくて、党勢拡大に積極的だ。背景には、「れいわ新選組」についで得た国政選挙での「勢い」がある。ただ僕自身は「One Issue Politics」には疑問を持っていて、「NHKをぶっ壊す」だけでは政策とは言えないと考えている。

 

 まあ、共産党の元の幹部が「共産党は国の安全保障など考えていない」と発言するなど、この政党にも全体的な国政戦略があったわけではない。しかし先例があるとはいえ政党たるもの、国の重要なIssueには応えてほしいものだ。

 

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 それはともかく「N国党」は、問題の議員である丸山氏を入党させた後、「みんなの党」との統一会派を実現した。一時期評判を博し、政策については僕もそれなりの評価をしている政党だったがいつのまにかいなくなってしまったのが「みんなの党」。今回「維新の会」で参議院議員に当選した若手議員も、元はこの政党所属だったと聞いている。「N国党」は衆参両院の一匹狼的な議員たちに声をかけ、種々の事情があって無所属・諸派になっている議員の糾合を図っている。その目的は当面ただひとつ、国会議員5名程度は集めてNHKの日曜朝の政治番組「日曜討論」に出ることだろう。

 

 選挙期間中も、NHKのアナウンサーが党名を読み上げているのを聞いて噴き出してしまったが、アナウンサーはさすがによどみも力みもなく話していたのはプロのゆえん。ただ「日曜討論」となると、出てきてもらうのは困るだろうと思う。すでにNHK側も予防線は張っていて、「政党要件があるからでてもらう、と決まっているわけではない」と言っている。

 

 番組としてはその時の議論内容(外交課題、通商交渉、金融政策・・・)で出演する人や政党を選ぶわけだから、「日曜討論」でNHK改革でも取り上げない限り「N国党」を呼ぶ必然性はないわけだ。それも「みんなの党」の政策を丸のみしたり、「憲法改正」で与党に協力する姿勢を見せれば、そのテーマで出演が可能だというのが立花代表の意図と思われる。まあ怖いもの見たさ半分で、「日曜討論」で熱弁をふるう立花議員を見てもいいのだが、その結果なにが変わるのでしょうかね。