Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

神保町「和食日和おさけと」

 昔の仕事仲間が急に訪ねてきた。20年くらい前、ある大手のお客様のニーズにこたえるため規制緩和を図って法律を改正してもらい、それに合わせたソリューションを買ってもらった時の営業部長である。今は関連会社に移り、営業統括の役員だという。その会社に移ってみるといい技術者はいるのだが新規事業開拓に苦心している。その結果、旧態依然の親会社が受注したプロジェクトの下請けか、人材派遣ビジネスから抜けられないのだという。

 

 そこで昔、経済効果予測から法律改正、それに合わせたソリューションの先行開発で他社に先んじる・・・というようなことを一緒にやった僕にアドバイスが欲しいのだという。その会社のプロパーのプロジェクトリーダーと、やはり親会社から移った営業部長を伴っていた。

 

   f:id:nicky-akira:20190706085003j:plain

 

 ICTの機器でベンダーが食えた時代は、30年前に終わりの始まりを迎えた。それ以降僕はベンダー企業の中でも「お客様に近い人間は生き残れる」と言い続け、自分も研究所や製造中心の事業所から離れて、経済や法律を独学してソリューション企画から新事業開拓をしてきた。だから彼らには「いい技術者といっても、シーズから新事業は生まれにくい。まずお客様を絞り込み、そのニーズを徹底的に洗い出してシーズとマッチさせるのだ」と言った。

 

 夕方やってきたのですぐに定時になり、「あとは場所を変えて」と誘われた。神保町にある和食の店を予約してあるという。ありがたいことだ。連れて行ってもらったのは「和食日和おさけと」というお店。神保町のほかにも日本橋、神田などに店舗を構える日本酒党の店らしい。

 

   f:id:nicky-akira:20190706085538j:plain

 

 ビールは小さめのグラスで出てきて、この店に多い新潟の日本酒を頼んだ。前菜(というよりお通し)に続いて出てきたおつまみ10点盛りがすごい。合鴨の燻製から雲丹豆腐、ミニお造り、帆立ヒモ山葵など常時50種はあるという日本酒を呑むためのアテである。その後、アユの塩焼きから〆の稲庭うどんまで、話をしながら、盃を傾けながら全部美味しくいただいた。

 

 料理に合わせたお酒を薦めるというのは、ワインの世界ではよくあること。それが日本酒でもこのお店のように普通になってきたというのは、とてもいいことだと思う。親父の影響で、もともとは日本酒党だった僕。これからも、時々こういうお店には来たいですね。