Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

可哀そうな名鉄豊橋駅

 新舞子の旧友の家にどうやって行くか、もう3回目になるので普通に新幹線で熱海→名古屋、名古屋鉄道中部空港線で名古屋→新舞子というのも芸がない。「駅探」サイトで調べてみると、熱海→(新幹線)→豊橋→(名古屋鉄道)→新舞子というルートが出ていた。前者が片道8,500円ほど、後者が7,000円ほどである。

 

 お金の話もあるが、そういえば豊橋と言う駅に名古屋鉄道で行ったことはないから、それだけでも面白いと思った。僕の生まれた町は尾張一宮といって、ここには当時の国鉄と私鉄の名古屋鉄道が乗り入れていて、改札口が同じだった。同じような駅は豊橋で、例えば名古屋鉄道でも国鉄でも尾張一宮豊橋であれば、どちらに乗っても(検札さえなければ)どちらの切符でも行けたのである。

 

 知ってはいたが試す機会もなく、その地方を離れて20年になってしまった。尾張一宮駅(海部総理や江崎副総理を生んだ町ゆえか)は立派な屋上駅に生まれ変わり、私鉄・JRの改札口も別々になった。では豊橋駅はどうか、いままで新幹線で途中下車したことはあっても名古屋鉄道に乗り換えたことはない。今回初めて 乗ってみることにした。

 

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 新幹線を降りて在来線方面へ行く。おもしろいのは、JR飯田線東海道線と並んで名鉄線と書いてあること。1番線が飯田線、2番線が名鉄線、3番線以降が東海道線である。やっぱり改札口どころかプラットフォームまでJR&名鉄が共用している。鉄道好きの友人に(新舞子で呑んでいるときに)聞いたところ、名鉄伊奈駅から豊川を渡ってすぐのところまでしか自前の線路を持っていない。そこからはJRの線路・プラットフォームを借りているのだという。もともと名古屋鉄道の本線は岐阜から豊川稲荷までの路線。豊橋に乗り入れたくて、伊奈から分かれて豊橋まで引く工夫をしたらしい。

 

 両側をJRに挟まれた名古屋鉄道のプラットフォーム、寂しそうだった。ダイヤグラムを見ていて、名古屋駅発で北行きはほぼ全部新岐阜終点なのに、南行きの半分以上が豊橋行きではなかった理由が分かった。新岐阜のプラットフォームは4線、そこまでのキャパが豊橋駅にないのだ。子供のころ何気なく毎日のように見えていた名古屋鉄道の列車に、新しい発見がありました。