ワシントンDCのダレス国際空港に、青い日系航空会社のNH002便は1000くらいに着陸する。午前中なのでイミグレーションは混んでいない。ただ以前あったESTAの自動機が(トランプ経費カットのせいか)なくなってしまい、入国審査の効率は悪くなった。それでも、バスと地下鉄を乗り継いで長い道のりなのだが昼すぎくらいにはホテルに着く。チェックインは1500になっているが、今回は1330に入れることを確認して荷物を預けて街に出た。
「Foggy Bottom」と称される国務省ビルからさらに南、ポトマック川方面に行くと広大な緑地帯が広がっている。ホワイトハウスの真南にあるワシントン記念塔が一番目立つ建物だが、その西には長いプールを経てリンカーン記念館につながっている。その一角に、多くの立像と記念碑があるエリアがある。これが、朝鮮戦争 Veterans Memorialである。
1950年から3年あまり戦われた半島での戦争であるが、北朝鮮軍+中国軍と米軍を中心とした国連軍が戦ったものである。1953年7月に両軍が休戦協定に調印するまで、
・北朝鮮軍 約80万人
・中国軍 130万人以上
・米軍 約48万人
・韓国軍 約59万人
朝鮮戦争は、第二次世界大戦の装備を中心に戦われた最後の戦争である。もちろん米軍のジェット戦闘機が登場するなど新しい戦力はあったが、北朝鮮の戦車はT-34やSU-100、米軍はM4シャーマンだった。個人用火器もこの先頭に立像はBAR1918を持っている。TVドラマ「Combat」でカービーさんが撃ちまくっていたあれ。第一次世界大戦からの火器である。
重そうなポンチョを着て、M1ガーランド(これも重い)やM2カービンに無線機を持ったり、機関銃を分解して運ぶ兵隊の像が印象的だった。このシーンは寒い雨の中を行軍するもので、歩兵の仕事は歩くことというのが理解できます。