Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

時が終わるホテル

 人生100年時代となって日本人は、「長生きという新しいリスク」に直面している。「生老病死」という煩悩がひとにはあるようで、長く生きていればそれだけ煩悩に悩まされることも多くなる。今はノー天気にNINJAなどしている僕も、ゆくゆくはどこで最期を迎えるかということも考えておかないといけない。

 
 夫婦で海外旅行に行って、「もうしんどくなってきたから、これが最後の旅行だよね」という帰りのフライトが落ちるというのが簡単でいいかな・・・などと思っていた。病院でチューブをいっぱいつながれて生き延びているのもいやだし、ましてや意識がなくなっても生命は絶えていないなんて御免だ。サ高住などいわゆる「老人ホーム」のバリエーションも増えてきて、その実態もいくつか報道される。そういうニュースが気になり始めたところ、こんな記事が目に留まった。
 
 
 米国ヒューストンに住む人の投稿で、「老人ホームよりビジネスホテル」で終活しようという内容。長期契約に高齢者割引を組み合わせれば、朝食込みで1泊あたり6,500円程度になり老人ホームより安上がりだというのだ。引き合いに出されているのが、ホリディ・イン。海外で僕がよく使うビジネスホテルだ。(青い日系航空会社のマイルがたまるし)

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 ある程度動ける体調であることが条件になるが、確かに朝食だけついていればそこそこ楽に暮らせるだろう。20年後はどうかわからないが、安い外食チェーンもあるしコンビニもある。この提案、真剣に考える人も出てくるように思う。
 
 作家オスカー・ワイルドは、パリのホテルで客死しました。旅行や出張でホテル利用の多い僕ですから、ホテルの使い方も今のうちに慣れておくのがいいかもしれない。
 
 「月日は百代の過客にして、行きかう時代もまた旅人なり」
 
 そう忍者だったとも伝えられる松尾芭蕉も、大垣という旅先で亡くなりましたしね。