Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

浜名湖花博15周年(後編)

 時期としては藤が終わり、バラがピークを迎えようとするころである。オーストリア庭園やイタリア庭園のバラは頭上にまで伸びて、そこで大輪の花を咲かせている。その下をゆっくりくぐり、水路の一番奥まで行った。途中で、プロの園芸家が仕立てたいくつかの庭園を見ることができる。そのデザインは欧州の旅で見たものに匹敵する・・・あるいはそれ以上に美しい。     

 

 もうここまでで1時間以上かかっていて、いいものを見たなと思っていたのだがさらにその奥に「花の美術館入り口」とある。洋館があってその前庭とさらにその前の池の周りに、素晴らしい庭園が広がっていた。バラのアーチにシャクヤクその他の植え込み、壁面にはクレマチスなどのつる性の草花がからみついて咲き誇っている。

 

 池のほとりの白い藤もまだ残っていて、水面に花びらを散らし続けている。食用になる植物のコーナーもあった。アボカドの木が2本、高さは5mほど。支えとなる柱に縛り付けられているが実は見つからない。少なくともこのくらいまで大きくしないと実はならないということだろうか?

 

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 洋館のところまで戻ってきたら、昼時だった。多くの人たちが木陰のベンチや芝生のテーブルセットで昼食を始めていた。僕らもあずまやに入って簡単な昼食を摂った。気温は30度近いのではないかと思えるほど暑い。美術館の次は、「百華園」と名付けられた曲がりくねった道。シャクナゲや竹、多肉植物までがそれぞれ一角に植えられている。水辺には睡蓮やショウブが咲いている。

   

 ようやく展望塔のところまで戻ってくると、広いイベント会場や芝生があり贅沢な土地の使い方だなと感心する。個々のアトラクションは有料のものもあるが、無料で回れる庭園にしては立派すぎるとすら思う。最後に「作業体験館」の中に設けられた15周年記念の展示を見た。テーマは「しずおか花物語~花活のススメ~」。

 

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 名のある華道の流派による生け花や盆栽、そして規模の大きな創作展示など、いろいろな「花活」を見ることができた。歩き回ることおおむね3時間、とても美しいものを見、こうやって植物を育てるのかという知恵もつき、とってもいい旅になった。同じ県に住んでいるのに15年ぶりに行った浜名湖、時々来てみますかね。