最近、紀尾井町を訪れることが割合多くなった。丸の内のオフィスのほかに、今は青山にサテライトがあってよく立ち寄るのだが、その途中に赤坂見附の駅があることもその理由のひとつ。今日もその関係で紀尾井町の会社さんを訪問し、昼時になったので一緒に食べようということになった。ビルの中に有名なすき焼き店「今半」の支店があると、連れて行ってもらった。
新しいせいか人形町の本店より立派だという人もいる。奥の座敷に通されたが、なるほど綺麗な部屋だ。先方４名、こちらは３名。長いテーブルに７名でゆったり座り、メニューを見た。ランチというのに１万円を超えるコース料理まであるのが、さすがの老舗。結局全員、普通の定食「今半御膳」を注文した。
会議室での議論が結構盛り上がって、ひとわたり決めることは決めたもののお互い話足りないことがあった。前菜が来る前から、すぐに議論の続きが始まる。先方の幹部は国際経験の豊富な人、多様な話題や問題意識が次々飛び出してくるのでこちらもそれに合わせて過去の事件や種々の課題を披露する。
テーブルクロス代わりに敷いてくれた和紙には、季節のかきつばたの絵が書いてあるし、箸置きやコースターも凝ったもの。前菜はかわいい短冊のついた牛肉のしぐれ煮と寒天、続いて茶わん蒸し、お造りときて、メインは牛すき焼き膳である。小振りのご飯、みそ汁、香の物が付いてくる。すき焼きの肉は、大きめのスライスが２～３枚。焼き豆腐、はんぺん、糸こんにゃく、長ネギなどが一緒に煮込まれている。
話の方はまだ盛り上がっていて、卵を溶いたりやわらかい肉をほおばりながらも、あそこが問題、ここを改善･･･と続いていく。食べ終わってもまだ議論が続いていたので、止め役のひとがデザートを食べ終わるのを見計らって「それでは今日は･･･」と声をかけてくれた。
よく考えてみれば、今半のお弁当は何度か食べたことはあるけれど店舗で食べたのは初めて。さすがのお味でしたけれど、個人ではちょっと来られないかな･･･。
