Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

辺野古基地拡張に「No」

 2つの衆議院議員補欠選挙が終わって、いずれも政権与党の敗北に終わった。気の早いメディアは、危機感をもった安倍政権は、

 ・消費増税の延期
 ・衆参同日選挙

 に打って出ると伝えている。もしそうなるなら、ネット番組でうっかりしゃべってしまった某議員の言ったことが本当になってしまう。僕自身はそんなことにはならないと思っているが、大阪12区はともかく沖縄3区の結果は暗い気持ちで聞いた。何度も宜野湾市コンドミニアムで1週間単位で過ごし、実際に普天間基地を巡ったりオスプレイの飛行を見たものとして、一刻も早く普天間基地返還が成ればいいと思っているからだ。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/411734 

 当選した屋良氏は、「新基地を建設しなくても、海兵隊の運用見直しで普天間の全面返還は可能」と言い、長く基地問題を取材してきたジャーナリストとして「どこをどう押せば、ものごとが進む(全面返還のこと)のか分かっている」とも言った。そうなれば嬉しいのだが、実際にはもう20年動いていないことをどう動かせるのか、僕には分からない。

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 ただこれで3回、辺野古基地拡張案を主張した候補は敗れたわけで、政府もそろそろこれをあきらめることを考え始めるだろう。辺野古拡張が出来なければ、普天間基地の返還もない。海兵隊の運用を変えるくらいで普天間基地を(米軍からみれば)破棄するのは難しいとしても、じつはもうひとつ普天間基地の危険性除去/軽減の方策はある。

 

 普天間基地は「人口密集地の中にある、危険な飛行場」だから、人口密集地で無くせば危険性は減るのだ。つまり、周辺にある沖縄国際大学や住宅地をどこかに移してしまい、基地の周辺を幅広い緑地帯としてしまえばいいのだ。そんな移転先があるかと問われれば、僕は牧港補給基地(Camp Kinser:浦添市)を挙げたい。

 

 もともと嘉手納以南の基地は返還されることになっているし、現在はほとんど使われていないのがこの基地だ。国道58号沿いで交通の便利もいい。かつてのベトナム戦争のような大量補給物資を集積するために残されているスペースで、今後米軍がそのような規模の地上戦を戦わない限り無用のエリアのはず。沖縄県も含めて、この可能性を考えてくれませんかね。