Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

沖縄での住居費高騰

 沖縄に旅行に行かなくなってもう3年ほどになる。那覇空港からのシャトルバスで40分ほど、国道58号からちょっと入ったところにある「ムーンオーシャン宜野湾」というコンドミニアムがとても気に入っていた。本土はまだ寒の真っ最中の2月初旬から中旬、ちょうどプロ野球キャンプが始まった頃に何度も1週間単位で「避寒旅行」をしたものだ。現地ブリュワリーOrionビールの「いちばん桜」を呑むのも楽しみだった。

 それが3年前から、急に予約がとれなくなった。しかたなく僕らは「避寒旅行」の時期をずらして台北へと行き先も替え、沖縄の地を踏まなくなってしまった。あくまで推測だが予約できなくなった理由は、中国人観光客の急増によるものではないか。沖縄は特例で中国人のビザなし渡航が可能のはず。いわゆる「爆買い」熱が去っても、富裕層であれば沖縄で1週間の滞在・・・に興味が惹かれないわけがない。

 この3年間、辺野古基地問題沖縄県の政治環境は大荒れだが、普通の暮らしに変化があるとは聞かない。多少補助金が減り、道路整備などに支障をきたしているかもしれないが、物価は安いし気候は温暖だ。定年後の住まいを沖縄に求める、本土の人も多いと聞く。ただそんな人たちを悩ませているのが、住居費の高騰だとこの記事はいう。

https://president.jp/articles/-/28145 

 「衣」はそれこそ年中「かりゆし」でいいのでコストはかからないし、「食」は安い食材を売る現地スーパーチェーン(例:サンエー)や各地の市場で賄える。問題となってくるのは最後の「住」だ。住居費高騰と聞いて思い出したのが、これも徐々に暮らしにくくなって6年ほど前から行っていない香港のこと。ペンシルビルの中古マンション価格が、1億円をくだらないどころか2億円ほどにも高騰しているらしい。

 

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 沖縄の件と、これは同じ原因ではないかと思った。まず中国の富裕層が政治的に近くなった香港で物件を買いあさり、つぎに目をつけたのがビザの要らない沖縄ではなかろうか。うーん、中国パワーに押し出されたとすれば業腹ですが、正面きって戦うわけにも行きませんね。