Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

御成門、光麟堂のラーメン

 御成門周辺というのは、新橋と浜松町/大門の2つの繁華街に囲まれて、ある意味空白になったようなところだ。新橋も大門も、飲食店の多さはあきれるほどだ。それでも「昼食難民」があふれている現状は、大都会の在り方について問題を投げかけているのかもしれない。

 

 今回都営地下鉄御成門駅にほど近い会議室を借りての、ほぼ一日近い会合に参加した。午前中の議題も終わり12時は過ぎたが、まだ周辺のレストランは込み合っているだろうということで午後の分の議題をひとつこなして13時になった。そろそろ昼食会場も空いたろうと腰を挙げたが、そもそもこの周辺に昼食を食べられるところが少ない。

 

 どこかで食べるところはと探しているうちに、「光麟堂」というラーメン屋の前にやってきた。醤油ラーメンも塩ラーメンも800円、この日は小盛のアサリご飯を付けて1,000円のセットもある。このアサリというのに惹かれたので入ってみることにした。入り口に食券の自販機があり、奥は8席ばかりのカウンターだけの店だ。

 

 若い夫婦と思しき2人が、男は厨房で女はカウンター廻りで忙しく立ち働いている。僕は塩ラーメンと小盛のアサリご飯のセットを頼んだ。厨房の動きを見ていると、なかなかキビキビしている。ラーメンのゆで水を切るしぐさも堂にいっている。出てきたのはこのセット。

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 ラーメン丼は下部が急に細くなっているので、スープの量は見た目ほどではない。澄んだ塩スープでゆずの皮が細く切ったものが浮いていて、これが微妙な香りをもたらしているようだ。スープの味はあくまで薄め、味わい深いものである。麺はストレートの細麺、意外にスープがからんであっさりした中に旨味が感じられる。

 

 具は長めのメンマ(これ珍しいね)とチャーシュー、鶏肉の切り身が乗っている。カイワレなやワカメ、ネギなども色どりを添えていて、さっぱりとした食感も味わえる。アサリご飯の方はちょっとべったりした炊きあがり、大ぶりのアサリの身がいくつか入っている。アサリの香りは強いので、食欲をそそる。

 

 ラーメンというと「油ギトギト」のイメージもあるのだが、この店のものは非常にさっぱりとしていてお腹にもたれない。あまり飲食店がないところにいい店があったと思った。残念ながら御徒町駅以外には、この店にアクセスできるルートがないと思う。狭い店から始め、大きな店に成長していってもらえれば・・と思う。