Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

新幹線車内の英語アナウンス

 東海道新幹線に乗っていてしばらく前に気づいたのだが、定型的で録音を流しているようなアナウンス以外にも英語のアナウンスが流れるようになっていた。例えば先ごろあった刃物を振り回すようなヤカラが現れた時のために、「車内で非常事態が発生した場合には、速やかに乗務員に連絡するか非常ボタンを押してください」と日本語でアナウンスが流れた後、「In case of emergency・・・」と言ってくれる。それが最初はひどくぎこちなく、中学生の教科書読み程度の発音に聞こえることもあった。(失礼!)

 

 それが3カ月ほどたった今、それなりに英語に聞こえるようになってきたから乗務員の人の研鑽には敬意を表したい。そういえば、最近やたらと外国人が駅構内に増えた。窓口の係員にいろいろ尋ねているシーンもよく見かける。一方的な、場合によってはアンチョコ読み上げていればいい車内アナウンスと違って、コミュニケーションしなくてはならないのだから大変だ。それに英語とは限らないし・・・。

    f:id:nicky-akira:20190406150703j:plain

  多分2020年の東京オリンピックパラリンピックに向けて、公共交通機関では外国人向けのアナウンス等対応強化をしているのだろう。しかし現実にやってくる外国人で英語が母国語でなかったり、英語を話せない人もずいぶん多いはずだ。空港からのバスということでちょっと特殊なケースだが、広島などの空港バスでは日本語・英語に加えて韓国語と中国語のアナウンスが流れていた。

 

 ヨーロッパへ行けば、もっと言語は多くなる。10年以上前パリの地下鉄に乗っていて「スリに注意してください」のアナウンスが、フランス語・英語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語などに続いて日本語でも流れたときはびっくりした。凱旋門ルーブル美術館周辺の駅でのことだったが、日本人がそんなにスリの被害にあっているのかとすら思った。

 

 さらに言えば、自動券売機なども多言語対応しなくてじはいけないのではなかろうか?そうそうヨーロッパの鉄道では、券売機画面への最初のタッチは言語選択だった。多言語対応は昔の機器よりずっと楽になっているはずだし、日本の切符の自販機もじきにヨーロッパのようになるのだろうか。国際都市だと日本人は思っている東京、まだまだやるべきことはありそうですね。