Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

外務省のソメイヨシノ

 東京の桜(ソメイヨシノ)が満開になって、しばらくたつ。かなり強い寒気が入ってきたようで寒く、それが花びらを長くもたせてくれたように思う。花冷えというのにも、ありがたい面がある。今日はずいぶん暖かくなったので、そろそろ散り始めだろう。そんな日に、所要があって外務省にやってきた。

 

 霞ヶ関には方々に桜の木が植えられていて、青空に白いようなピンク色のような花びらがよく映える。その中でも、外務省の桜はなかなか見ごたえがある。外務省の建物の隣、桜田門よりの合同庁舎2号館は、総務省警察庁国交省の一部が入っているのだが、割合新しい建物だ。当然周辺の植木は十分育っていない。

 

 その点、外務省の建物は古い限り。中に入ると迷路のようで、「田舎の温泉旅館の増改築後」という表現がぴったりである。その分敷地や周辺の植木は古く、枝を広げていっぱいに咲き誇っている。入り口で総務省の人と待ち合わせ、構内に入った。構内にも緑は多く、吹き抜けになってはいるものの無機質な感じが否めない総務省(合同庁舎2号館)とは違って風情がある。

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 今年、日本はG20の議長国である。6月には大阪でサミットが開かれて、安倍総理は議長を務めなくてはならない。3月にはこれに先立ち、B20というビジネス分野のサミットが行われていて、経団連が取りまとめ役となって各国政府への政策提言が採択されたはずだ。

 その中身だが、どうしても従来にも増してデジタル経済関係の記述が多くなっている。先進国としても経済成長は必要だし、そのために国内外でイノベーションを興そうとすれば、それはデジタル化やデータ活用によるものが一番多いはずだから。そんなわけで、外務省としても何人かのデジタル経済についての識者を招いて意見を聞いているという。その何人か目、かなり後の方にNINJAにも順番が回ってきたわけだ。

 

 宮内庁ほどではなかろうが儀典を取り扱うことの多い外務省、どうしても頭の固い官庁の印象はぬぐえない。しかし廊下を歩いていたら「たびレジ登録」を勧める「ゴルゴ13」のポスターが目に留まった。少しは柔らかくなったのかもしれない。

 

 外務省の南隣にある財務省のビルは昨年補修していたようだし、さらに南の文部科学省のビルは外観は残したものの中身はリニューアルされ高層化されている。会議の前後でも外務省ビルの古さは目立ったし、そろそろ建て替え時なのかなとも思う。そうなっても、この見事な桜は切らないでほしいね。お願い・・・。