Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

古都鎌倉を巡る(1)

 今回の「オークウッド・スイーツ」滞在、エクスカーションをどうするか家内と話し合った。家内は園芸好き、自由行動の時間帯には「サカタのタネ」に行ってきた。そして昼食時に合流すると「鎌倉の生産者市場に行きたい」という。そう、園芸そのものも花をめでるよりは、食べられるものの比重が高いのだ。

 

    

 

 じゃあ行くかと腰を上げ、横浜駅横須賀線に乗った。大船駅まではお馴染みの車窓だが、北鎌倉駅が近づいてくると急に丘陵が多くなってきた。トンネルをくぐって次が鎌倉駅。外装は綺麗になっているが、中味は古い設備のまま。その上にかなりの混雑で、早々に改札口を出た。

 

    

 

 小さなバスターミナルがあって、その一角に赤い鳥居がある。その先は、ショップや飲食店が並ぶ「小町通り」になっている。これを行くと「鶴岡八幡宮」にたどり着くのだが、今日の目標はそちらではない。鎌倉駅東口から若宮大通りに出、100mほど海側に進んだところにある「鎌倉市農協連即売所」である。

 

    

 

 この大通りは鎌倉市一番の目抜き通り。立派な銀行の建物もあるのだが、それに連接している市場は、失礼ながら戦後の闇市のような風情。常設の食品市場も、バラック様の建物。そのさらに奥に土間のスペースがあり、近所の農家が朝から野菜などを並べるという。営業時間は17時までとあるが、もう1軒を除いて店じまいしていた。この日は結局何も買えず、駅に戻る道すがら雑貨屋などが並ぶ路地裏商店街を冷やかしただけ。

 

 観光客が多く混みあう列車で大船駅まで戻り、根岸線に乗り換えた。家内が若いころ横浜市民だった時には、この沿線に住んでいた。懐かしさもあるだろうからと根岸線関内駅まで来て、馬車道を通ってコンドミニアムに帰った。

 

 ディナー時赤ワインを傾けながらの相談は、明日のエクスカーションについて話し合い、もう一度鎌倉に行こうと決めた。天気も良さそうだし、健康のためにも自転車に乗ってみようと思う。

 

<続く>

こなれてきた4泊5日の滞在

 昨年も2度訪問したのだが、横浜MM線馬車道駅直結のコンドミニアム「オークウッド・スイーツ」。今年も結婚記念週として、滞在することにした。過去2年間に5回は経験していて、今回の企画はかなり洗練されたものになっている(と自画自賛)。

 

 4泊5日の滞在で、消費する飲材や食材は1日目に大半を買ってしまい、2日目に少し補充する。あとは必須なものだけに絞るというお買い物計画。部屋のレイアウトや食器類、備品類を使いやすい位置に置くことも手早くできるようになった。滞在中一度だけ、備え付けの洗濯乾燥機で下着類や靴下などを洗濯することも、ちゃんとスケジュールに入っている。

 

 一番重要な呑み物については、少し節酒して1晩にビール1缶赤ワイン1本とし、僕は食後酒として焼酎を1本という量を決めた。

 

        

 

 まず「カクヤス」で2本で5,000円というワインを調達、芋焼酎は「山ねこ」を「ぴおシティ」地下の酒屋で買った。

 

    

 

 翌日には同じクラスのもの、いずれもビンテージ(2002年ボルドーと1998年のスペイン産グラン・レゼルバ)ものを買い、横浜ラベルのクラフトビールも調達。いずれも美味だった。グラン・レゼルバは僕にはちょっと渋すぎたかな。

 

    

 

 同じく重要な食材については、「あおば」と「ドンキ」で調達。中でも凄かったのが、この<和牛トモサンカク>、500g弱ある。一瞬ブリカマかと見間違えたくらいで、厚みは5cmはあろうかというもの。ステーキとして焼き、2/3はその晩のメインディシュになった。残った1/3は、翌々日まで熟成させておき、薄くスライスして食べた。ローストビーフのようなもの。

 

    

 

 絶妙のサシが入っていて、まさに「ニクサシミ」。室温で徐々に温まってくると、舌の上でとろける脂が旨味となって口の中に広がる。これを渋めの赤ワインで流す・・・うーん、絶品。天候にも恵まれた、いい滞在でした。いい結婚記念日旅行になりましたよ。

小名木川のほとり

 6年使った青山一丁目のオフィスの契約が終わった。「COVID-19」禍になってオンライン会合が増えたので、せっかくのオフィスや付属の会議室も稼働率が落ちていた。そこで新しいオフィスの在り方をメンバーで議論すると、いろいろなアイデアが出てきた。東京23区を離れて、八王子方面・横浜と川崎の間・いっそ鎌倉・・・等々。

 

 そんな選択肢を念頭に不動産屋巡りをしてもらった結果「江東区に面白い物件がありました」との連絡。小部屋に分かれているものの、これまでの物件に比べて総面積は広く、築年数も浅く、さらに賃料が安い。キッチンやバスルームもあり、地下鉄の駅も至近。それに何より、

 

「誠実そうな不動産屋さんでした」

 

 とのこと。物件を見せてもらって、清澄白河駅に近い不動産屋さんに行く途中で渡ったのが小名木川

 

    

 

 隅田川の方を見ると、巨大な水門と橋が見えた。萬年橋というらしい。このあたりはいわゆる下町で、高層ビルはあまりない。商店が連なるアーケード街、大勢詰め込めそうな居酒屋、庶民的な料理屋が並んでいる。その誠実そうな不動産屋さんに聞くと、御神輿の行列も出るという。それでいて、東京メトロ半蔵門線に乗れば、大手町まで10分ほどしかかからない。これは便利だということで、契約することにした。

 

    

 

 相棒と別れて秋葉原へ、半蔵門線水天宮駅で日比谷線人形町駅に乗り換え。ここも庶民的な街。秋葉原で用事を済ませる前に、駅前の<吉野家>に入った。注文したのは、牛丼・並とあさり汁。人形町で牛肉料理<今半>の前を通り、墨田川のあさりのことを思ったのが選択した理由。

 

 あさり汁の貝殻が割れて、汁が最後まで呑めなかったのが気に入らないものの、新しいオフィスをどう使おうかななどと考えながら、いいランチになりました。手元にあった最後の株主優待券も使えましたしね。ごちそうさまでした。

大須のとんちゃんや「ふじはなれ」

 三の丸の会合を終えて関係者に挨拶を済ませた僕は、小雨の中を大須観音駅に向かった。この日のディナーは大学時代の友人2人と、軽く呑もうということになっている。彼らとは、およそ3年ぶりの再会。選んでもらったのは、究極の名古屋メシ<味噌とんちゃん>で美味いと評判の店「ふじはなれ」。

 

    

 

 大学時代は、お金はないが沢山呑んで食べたいもの。そんな欲求を満たしてくれるホルモン焼き肉の店が付近にあって、結構入り浸った。そんな思い出のホルモン焼き肉を食べようと、世話好きの友人が言ってくれた。「おー、元気そうだな!」と言い合って、まずビールで乾杯。早速、とんちゃん(300円/皿)とレバー(500円/皿)を焼き始める。

 

    

 

 大須観音周辺は、小規模な呑み屋が入り組んだところ。横浜なら野毛、東京なら御徒町あたりに相当するだろうか。そんな街でも、店舗の入れ替わりが急だという。この店も新しくて、設備もピカピカ。ただ、この店の「肝」は、秘伝のみそだれにある。

 

 大須で長年焼き肉屋をやっていたおじさんが廃業を決めて、知り合いの若人に秘伝を教えたとのこと。その人たちが古い喫茶店を改装して「ふじはなれ」として開業している。廃業した店舗も週末限定で開店するというから、廃業の原因は人手不足だろう。

 

    

 

 とんちゃんは、豚の小腸。脂分が多く、焼きが少ないと噛み切れない。それをかみしめると甘味が出ると、ツウは生焼けを好む。その甘味を引き出してくれるのが秘伝のみそだれ。八丁味噌は混じっているが、それほど辛くはない。

 

 どんどん若い人たちが入ってきて、直に満員になってしまった店内で、40余年も会っていないひとの消息など聞きながら、じっくり焼いたとんちゃんと、やや生焼け気味のレバーを味わった。

 

 今回はあっさり帰りますが、今度は宿泊付きで来ますよ。美味しい店を紹介してくれた友人たちに感謝です。

地方巡礼の〆は名古屋

 全国9カ所(僕の参加は8カ所)を巡って地域のサイバーセキュリティ対策の課題を聞こうという企画、いろいろ勉強になるのだが移動だけで結構大変。幸いなことに〆は勝手知ったる名古屋である。

 

 1日3便しかない熱海に停まるひかり号に乗って、名古屋駅へ。所要80分。駅周辺で昼食をと思ったのだが、どこも長蛇の列。会場の中部経産局のある三の丸(地下鉄では久屋大通駅)まで来てしまった。この辺り、本当に食堂は少ない。ようやく「CoCo壱番屋」を見つけて、一番軽めと思われる「野菜カレー、量・辛さ普通」を頼んだ。

 

    

 

 20余年ぶりに名古屋で食べる「CoCo壱」だが、これで820円とは驚き。とりあえずお腹を満たして、会場入りした。

 

 今回は地域のイベントと併設の形を取ってもらえたので、参加者はとても多い。在米の大使館からFBIの分析官が講演してくれるなどの企画もあった。ただ2部形式で、僕らの会合単独の持ち時間は少ない。現地の学識者や電力系・キャリア系など企業、商工会などの団体も多く参加してくれていて、彼らに意見を十分言ってもらうだけの時間を割り振れるかが課題だった。

 

    

 

・啓発活動はしているが、どうしても気付かないオーナーもいる。意識の最下層をどうするか

・安価なセキュリティサービスでは満足できない中規模企業もいる。この層に対するサービスが必要

・規模によらず、どうしても産業界として必要な(寡占)企業もいる。彼らにどうリーチするか

 

 などの意見が出た。ヒト・モノの不足だけではなく、セキュリティに廻すカネなどないとの声も聞かれた。それにはある参加者が「中小企業のIT予算には無駄が多い。全体を見直せば、セキュリティ予算捻出は可能」と実例を挙げて説明してくれた。

 

 地域で苦労されている皆さんの声、僕だけでなく中央官庁の人達にも届きましたよ。さて、次をどうするか・・・ですね。