Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

各界への提案

「COVID-19」感染症の類型

今週初め「ワクチンパスポート」を国内活用して、経済を回せる人から廻し始めるようにしてはどうかと提案した。しかしその後何人かの人から意見を聞くと、社会的地位のある人ほど慎重な意見。特に政治家は動けないだろうと言う人が多かった。「COVID-19」禍…

次期戦闘機の開発に向けて

「軍隊は先の大戦の戦訓で軍備を整えようとする」というのが、古来言い伝えられてきたこと。日露戦争の「日本近海での艦隊決戦」という戦訓で、太平洋戦争で米国艦隊を叩こうとしたのが帝国海軍の「漸減要撃作戦」だった。長大な航続力を持つ大型潜水艦、空…

「のぞみ」が無くなる!

静岡県知事選挙が終わって、リニア中央新幹線への「川勝知事の通せんぼ」は続きそうな気配。2027年開業は困難になりそうだ。僕は、静岡空港地下に新幹線新駅を作ることで「通せんぼ」を止めてもらう水面下の交渉があればいいのにと思っている。リニアが通れ…

日本はやっぱり安かった

今週から日経が「安いニッポン」という特集を始めた。最初に例に挙げられたのが「ネットフリックス」の料金設定。各国でバラバラだった価格設定を見直し、平準化する方向で値上げを行っているという。日米であった格差は平準化後はほぼなくなり、日本の値上…

リニア問題の県知事選挙が終わり・・・

リニア中央新幹線は、品川~名古屋~新大阪の438kmを、最大時速500km/hでつなぐ「夢の高速鉄道」である。2027年には、品川~名古屋間の営業運転が始まると期待されている。ただその計画に暗雲を落としているのが、路線が通る南アルプスの水問題である。路…

このテレワーク率も公表を

少し首都圏や関西圏での「COVID-19」新規感染者も減ってきているが、緊急事態宣言や「マンボウ」は相変わらず継続中。特に沖縄・北海道の感染状況がひどい。結局ワクチン待ちだが、ずいぶん接種が進んできたとの報道もある。打ち手の不足も、医師会を押し切…

緊急事態条項の議論(後編)

竹中教授が常日頃仰るように「日本型組織は検証が苦手」であるが、今回の「COVID-19」騒ぎは成るべく早く検証のための組織を立ち上げる必要があろう。 ・マキャベリの言うように、真に有能な者だけを集め、 ・強制力を持った調査権限を与え、 ・情報を公開し…

緊急事態条項の議論(前編)

3日の憲法記念日、NHKも「憲法とコロナ禍での人権の制限」に関する特集番組を放映した。1日未明の「朝まで生TV」も、視点は違うが「COVID-19」対策と人権問題を取り上げていた。「COVID-19」対策が上手くいったとされる国は、ある種の強権的な制限を行い蔓…

肩書だけじゃ困るよね

アフガニスタンからの米軍撤兵が始まっているが、この国が治安を取り戻すのは絶望的だ。シリア情勢も膠着したまま、ミャンマーの内乱状態も治まりを見せない。そんな中、先進国の視点は南・東シナ海に集まり始めている。 ある記事は「まるで太平洋戦争前夜」…

量子技術の官民協議会

デジタル屋を学生時代からだと50年近く続けてきている僕だが、大学の講義もまるきり覚えていないし、理解できていないのが量子工学・量子力学・量子技術。近年そのセキュリティ性の高さから、量子暗号などの分野に注目が集まっていることくらいしか知識はな…

企業増税の潮流、逆張りは?

米国バイデン政権の政策展開は、実に矢継ぎ早だ。先月中旬に2兆ドルの経済対策を発表、個々人の1,400ドルを支給することを含んでいる。これを受けて日本国内でも「特別定額給付金を再び」との声が繰り返されるが、麻生大臣以下財務省は首を縦に振ってはいな…

抗体パスポートってあり得ないの?

日本はワクチン接種が遅れているという指摘もあるが、医療従事者から来月には高齢者へと対象が広がると聞いている。ワクチン接種を終われば、感染率が1/20、死亡率が1/100になるともいう。副反応のアナフィラキシーの報告が日本では多いという話もあるが、そ…

銀行に必要な構造改革とは?

先週もみずほ銀行のシステムトラブルがあった。頭取が緊急謝罪会見をしたのだが、2週間に4回の事故が起きるというのはちょっと考えられない。個々の事故に因果関係はないというなら、もっと根本的なところ(企業経営の在り方そのもの)に原因があるように…

法律も代謝してくれませんか?

先週、久しぶりに国会中継を見た。東北新社の総務省幹部接待問題で、知り合いが大勢「出演」していたからだ。もちろんWeek-dayだから、ビデオ会議をしたり資料を手直ししながらだが。苦しい答弁だな僕ならどう言い逃れるだろうとか、なんで彼は真っ赤なネク…

入場券ってタダでもいいのでは?

鉄道好きの僕は、いろんな切符も大好き。使いもしない切符を集める趣味はないのだが、使えるものであればバリエーションは多いほどいい。往復切符に回数券、そうそう「青春18キップ」というのもあったね。普通列車なら全線乗り放題というもので、特に年齢制…

ワクチン接種の対象者管理

いよいよ「COVID-19」対応ワクチンが実用化の運びとなって、具体的に日本国民にどう接種するかの議論が始まっている。ワクチンの実験・承認・数量の確保・安全な輸送・効率的な接種・アフターフォローや種々のリスクマネジメントが要求されている。これらに…

6月知事選の対抗馬

この日、僕は昼頃に熱海駅に行き、新幹線に乗ろうとしていた。改札口のところですごく背の高い人に追い越されて、あれ?と思った。見覚えあるその後ろ姿は、熱海市の斎藤市長だ。同姓同名のミステリー作家斎藤栄という人がいるが、市長はずっと若い。190cm近…

自治体システムの仕様統一(後編)

自治体システムの仕様統一を2025年までに実現するため、新法と基金を用意するという話は朗報ではあるが、システム仕様に行く前に業務の方の整理が必要だというのは以前にも述べた。電子自治体を30年近くやってきて、予算も多く使いながら実感として役に立た…

自治体システムの仕様統一(前編)

政府が1,700自治体でバラバラになっている情報システムの仕様統一を図るという話は、以前からあった。ただ菅政権でのデジタル化・デジタル庁設置の流れは、それを一歩実現に近づけるようになっている。具体的に期限を2025年と決め、予算を基金で積む。それを…

成長戦略の中の中小企業

菅政権の「成長戦略会議」は、前政権の「未来投資会議」を廃して設置されたもの。いずれも総理のブレーンという位置づけだが、安倍総理が自分の意志を貫くために使おうとしたのに対し、菅総理はあるべき施策に耳を傾けるために使っていると聞く。それは、特…

Active Defenceの障害(後編)

このままでは、せっかく技術や人材を持ちながら日本社会は「後ろ手に縛られた」状態で凶悪な敵と戦わなくてはいけない。菅政権にはなんとか前編で挙げた法規(憲法まで入っているから大変とは思うけれど)を改訂して、サイバー空間でのActive Defenceが可能…

Active Defenceの障害(前編)

リアル空間での「敵基地攻撃能力」が話題になって久しいが、サイバー空間では「敵基地」というのは攻撃者のいる場所はそうだけれども経由してくるサーバー等ネットワーク構成要素も含まれるはず。いずれにせよサイバー空間に国境はないので、仮に経由サーバ…

サイバー空間での本人認証

NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」で不正が相次ぎ、すでに2,000万円ちかい被害が報告されている。この事件は、 ・NTTドコモのユーザーでなくても ・「ドコモ口座」の利用どころかその存在を知らなくても ・「ドコモ口座」と連携する金融機関に口座…

党組織にもDXを!

自民党総裁選は8日に告示され、14日の投開票が決まった。選挙についてはすでに大勢は決していて、官房長官は誰だとか総務大臣にサプライズ人事があるぞなどとメディアは次のステップに進んでしまっている。僕も菅官房長官の総務相時代を覚えているが、NHK改…

人材の融通・・・そのために(後編)

「目詰まりを起こしている」ネックは、保健所であり保健師の業務であることを前編で述べた。平時はともかく、非常時において保健所業務・保健師業務をどう考えるかを日ごろ徹底していなかったのではないかと、僕は疑っている。確かに「行革」で地域の保健所…

人材の融通・・・そのために(前編)

「COVID-19」感染拡大対策への施策について、メディアや野党の舌鋒は鋭い。確かに「アベノマスク」のような少しズレた政策もあったし、「GoTo Travel」などは早すぎたように思う。専門家委員会・分科会を含めた中央行政の施策で、一番やり玉に挙がったのが「…

敵基地攻撃能力・・・その前に

イージス・アショアの配備計画白紙撤回については、納得いかないことが多い。かの国からミサイルが飛んできたときにこれを迎撃し、目的地(日本領土)に達しないうちに空中でこれを撃破するというのがこのシステムの目的である。うまくいけば敵ミサイル(大…

オンライン裁判・・・でもその前に(後編)

聞くところによると刑事事件もいろいろなレベルがあって、交通違反程度の科料・罰金くらいなら「争い」はなく、規定があるので即決できる。このあたりは多少工夫するにしてもオンライン化はすぐできそうな気がする。 問題はもう少し重い罪、懲役/禁固何年で…

オンライン裁判・・・でもその前に(前編)

「COVID-19」感染予防の意味で、いろいろな分野でオンライン化・リモート化の検討や実践が進んでいる。それ自体はいいことなのだが陥りやすい罠があることを、30余年のデジタル化(今でいうDX)トライアルの経験からアドバイスさせていただこう。 リアル世界…

国家緊急権を巡る論争(後編)

そもそも憲法改正の議論が市民の間で盛り上がらなかった理由の一つは、「具体的に何条の何を変える、加える、削るのかわからない」ということである。ある種の人達は憲法9条2項に特化しているが、論点は他にもある。一言半句変えてはならないという「憲法…