Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

各界への提案

抗体パスポートってあり得ないの?

日本はワクチン接種が遅れているという指摘もあるが、医療従事者から来月には高齢者へと対象が広がると聞いている。ワクチン接種を終われば、感染率が1/20、死亡率が1/100になるともいう。副反応のアナフィラキシーの報告が日本では多いという話もあるが、そ…

銀行に必要な構造改革とは?

先週もみずほ銀行のシステムトラブルがあった。頭取が緊急謝罪会見をしたのだが、2週間に4回の事故が起きるというのはちょっと考えられない。個々の事故に因果関係はないというなら、もっと根本的なところ(企業経営の在り方そのもの)に原因があるように…

法律も代謝してくれませんか?

先週、久しぶりに国会中継を見た。東北新社の総務省幹部接待問題で、知り合いが大勢「出演」していたからだ。もちろんWeek-dayだから、ビデオ会議をしたり資料を手直ししながらだが。苦しい答弁だな僕ならどう言い逃れるだろうとか、なんで彼は真っ赤なネク…

入場券ってタダでもいいのでは?

鉄道好きの僕は、いろんな切符も大好き。使いもしない切符を集める趣味はないのだが、使えるものであればバリエーションは多いほどいい。往復切符に回数券、そうそう「青春18キップ」というのもあったね。普通列車なら全線乗り放題というもので、特に年齢制…

ワクチン接種の対象者管理

いよいよ「COVID-19」対応ワクチンが実用化の運びとなって、具体的に日本国民にどう接種するかの議論が始まっている。ワクチンの実験・承認・数量の確保・安全な輸送・効率的な接種・アフターフォローや種々のリスクマネジメントが要求されている。これらに…

6月知事選の対抗馬

この日、僕は昼頃に熱海駅に行き、新幹線に乗ろうとしていた。改札口のところですごく背の高い人に追い越されて、あれ?と思った。見覚えあるその後ろ姿は、熱海市の斎藤市長だ。同姓同名のミステリー作家斎藤栄という人がいるが、市長はずっと若い。190cm近…

自治体システムの仕様統一(後編)

自治体システムの仕様統一を2025年までに実現するため、新法と基金を用意するという話は朗報ではあるが、システム仕様に行く前に業務の方の整理が必要だというのは以前にも述べた。電子自治体を30年近くやってきて、予算も多く使いながら実感として役に立た…

自治体システムの仕様統一(前編)

政府が1,700自治体でバラバラになっている情報システムの仕様統一を図るという話は、以前からあった。ただ菅政権でのデジタル化・デジタル庁設置の流れは、それを一歩実現に近づけるようになっている。具体的に期限を2025年と決め、予算を基金で積む。それを…

成長戦略の中の中小企業

菅政権の「成長戦略会議」は、前政権の「未来投資会議」を廃して設置されたもの。いずれも総理のブレーンという位置づけだが、安倍総理が自分の意志を貫くために使おうとしたのに対し、菅総理はあるべき施策に耳を傾けるために使っていると聞く。それは、特…

Active Defenceの障害(後編)

このままでは、せっかく技術や人材を持ちながら日本社会は「後ろ手に縛られた」状態で凶悪な敵と戦わなくてはいけない。菅政権にはなんとか前編で挙げた法規(憲法まで入っているから大変とは思うけれど)を改訂して、サイバー空間でのActive Defenceが可能…

Active Defenceの障害(前編)

リアル空間での「敵基地攻撃能力」が話題になって久しいが、サイバー空間では「敵基地」というのは攻撃者のいる場所はそうだけれども経由してくるサーバー等ネットワーク構成要素も含まれるはず。いずれにせよサイバー空間に国境はないので、仮に経由サーバ…

サイバー空間での本人認証

NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」で不正が相次ぎ、すでに2,000万円ちかい被害が報告されている。この事件は、 ・NTTドコモのユーザーでなくても ・「ドコモ口座」の利用どころかその存在を知らなくても ・「ドコモ口座」と連携する金融機関に口座…

党組織にもDXを!

自民党総裁選は8日に告示され、14日の投開票が決まった。選挙についてはすでに大勢は決していて、官房長官は誰だとか総務大臣にサプライズ人事があるぞなどとメディアは次のステップに進んでしまっている。僕も菅官房長官の総務相時代を覚えているが、NHK改…

人材の融通・・・そのために(後編)

「目詰まりを起こしている」ネックは、保健所であり保健師の業務であることを前編で述べた。平時はともかく、非常時において保健所業務・保健師業務をどう考えるかを日ごろ徹底していなかったのではないかと、僕は疑っている。確かに「行革」で地域の保健所…

人材の融通・・・そのために(前編)

「COVID-19」感染拡大対策への施策について、メディアや野党の舌鋒は鋭い。確かに「アベノマスク」のような少しズレた政策もあったし、「GoTo Travel」などは早すぎたように思う。専門家委員会・分科会を含めた中央行政の施策で、一番やり玉に挙がったのが「…

敵基地攻撃能力・・・その前に

イージス・アショアの配備計画白紙撤回については、納得いかないことが多い。かの国からミサイルが飛んできたときにこれを迎撃し、目的地(日本領土)に達しないうちに空中でこれを撃破するというのがこのシステムの目的である。うまくいけば敵ミサイル(大…

オンライン裁判・・・でもその前に(後編)

聞くところによると刑事事件もいろいろなレベルがあって、交通違反程度の科料・罰金くらいなら「争い」はなく、規定があるので即決できる。このあたりは多少工夫するにしてもオンライン化はすぐできそうな気がする。 問題はもう少し重い罪、懲役/禁固何年で…

オンライン裁判・・・でもその前に(前編)

「COVID-19」感染予防の意味で、いろいろな分野でオンライン化・リモート化の検討や実践が進んでいる。それ自体はいいことなのだが陥りやすい罠があることを、30余年のデジタル化(今でいうDX)トライアルの経験からアドバイスさせていただこう。 リアル世界…

国家緊急権を巡る論争(後編)

そもそも憲法改正の議論が市民の間で盛り上がらなかった理由の一つは、「具体的に何条の何を変える、加える、削るのかわからない」ということである。ある種の人達は憲法9条2項に特化しているが、論点は他にもある。一言半句変えてはならないという「憲法…

国家緊急権を巡る論争(前編)

当初、緊急事態宣言の期限は今月6日だった。それが今月末まで延び、特定警戒都道府県では、従来通りに「自粛」が求められた。多くの店舗では「自粛と補償はセットであってほしい」とか「店舗への協力金が現状では足りない」などの不満は噴き出したものの、…

「自粛」だけが芸じゃない

僕は病理学に詳しいわけではないが、「COVID-19」騒ぎの比較的早いころから、このウィルスの特性について知識のありそうな人には質問している。知りたかったのは、 ・感染力の強さ ・重症化率や死亡率 ・突然変異の可能性 である。専門家からはウィルスは宿…

緊急経済対策の難しさ

遅すぎたとは言うものの、とうとう「緊急事態宣言」が7都府県に発令された。同時に「緊急経済対策」も大きな項目が発表された。以前から議論が重ねられてきた個人への現金給付については、割合細かな点まで分かってきた。 https://www.jiji.com/jc/article?…

政府対策本部へのお願い

東京都と周辺4県の知事がビデオ会議をして、週末の外出自粛や平日の在宅勤務を求める合意をした。昨日の帰宅時によく立ち寄る「ハナマサ」大森店に行ったところ、大変な混みよう。ワゴンにお米の袋を3つも乗っけているひとがいたくらいだ。 映画主演の予定…

感染者トレーサビリティ

とうとう不特定多数への感染が始まってしまった日本の新型コロナウィルス騒ぎ、致死率は決して高くないのだがワクチンもなく「陽性」「陰性」の判定に時間や手間がかかるのが問題を難しくしている。水際作戦の代表的な対象だった「ダイアモンド・プリンセス…

裁判員裁判の行方

ミナミの通り魔殺人事件について、最高裁が2審判断を支持し1審の死刑判決は覆された。被害者遺族はもちろんのこと、多くの人が「6人殺して無期懲役で済むのか」と慨嘆しているらしい。個別の事件についてはともかく、このところ1審で死刑判決が出ても2…

日本人に英語は必要か?

大臣がいかに抗弁しようと「身の丈に合わせて・・・」発言が、来年の大学入試に関わる英語検定試験制度改訂の延期につながったのは疑いがない。日本人が相対的に英語が下手、特に会話が下手というのは、僕も実感として持っている。かくいう僕自身が、それこそ身…

もう一極集中ではいられない(後編)

前編で述べたように「敵国」が核などの大量破壊兵器で東京を狙ってくるのであれば、まずやるべきことは皇族に京都へ御移りいただくことだろう。東京が壊滅した後の復興に、日本国民の精神の支えである皇族にはどうしてもいていただかなくてはならない。 次に…

もう一極集中ではいられない(前編)

長く「東京一極集中を緩和すべし、回避すべし」という議論は行われていた。東京が過密都市になっていて働く人も大変だし、そこにサプライ(都市は膨大な資源を使う)を供給し不要になったものを引き取るエネルギーも半端ではない。一方で都市と地方の主に経…

飛行艇ネットワークの可能性

昨年は小笠原返還50年ということで、急にこの島々の話題が多くなった。自然遺産でもあるし、魅力的な旅先とは思うのだが、なにしろ交通の便が悪い。1便/週で、船便だけ。丸一日の船旅が必要というのでは、旅行客の大半は尻込みするだろう。僕ら夫婦は、「…

緊急時の個人データ活用(後編)

技術的には、多くのデータ発信主体がデータを標準化していないことや大量すぎるデータを扱える設備をどうするかなどの課題はあるが、これらの解決は上記ITS-Japanの例のようにやってやれないことはない。 困るのはデータが精密になっていくほど、プライバシ…