Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

キャピトルの丘

「U.S. Chamber of Commerce」での予定を終えて、次の目的地は議員会館。上院・下院おのおの一人ずつの議員と30分ほどの会合がセットされている。DC中心部のポトマック川よりに「モール」と呼ばれる緑地帯があり、その東の端に国会議事堂がある。このあたり…

GDPR制裁金、250億円!

欧州の制裁金を伴うプライバシー保護法制GDPR(Global Data Protection Regulation)が本格的に適用されるようになって2年目に入っているが、これまで隠されていた案件も「72時間以内に報告」という義務が課せられたからか、表に出るようになってきた。それ…

狙撃に最適な屋上

「U.S. Chamber of Commerce」での会議は、日本人だけの朝食会合ののち本番に入った。まず1時間、日米の産業界同士の意見交換。テーマは、国内で議論しているのとほとんど変わらない。 ・「Free Flows of DATA with TRUST」の実現に向けて産業界はどうする…

南青山「Casale del Pacioccoe」

小さな、本当に小さな一般社団法人の運営にかかわるようになって、足掛け2年になる。早々にデジタル技術から足を洗いビジネスに首を突っ込んだ僕だから、お取引先やお客様の企業の決算書などは一通り読むこともできる。ただざっと読める程度なので「法人」…

駐在員の見る米中摩擦と日本

今回の訪問先、最初は米国商工会(U.S. Chamber of Commerce)。ホワイトハウスの北にあるラファイエット広場の北に位置している。ここには毎年のように訪れていて、日米のデジタル政策について話し合うようになったのは足掛け10年前、その後格式高い(大仰…

在米日本大使館

ワシントンDCには各国の大使館が集まっている。例えば、かつての定宿「Lombardy」の側には、メキシコ大使館がある。日常的に大使館を目にするのだが、特にそれらが集まっている通り(通称:大使館通り)がある。この通り、正式には「マサチューセッツ・アベ…

夏空のワシントンDCへ

日本は梅雨空、時々梅雨寒になっているのだが、今日行く先には梅雨がない。欧州は異常気象で40度越えの気温がしょっちゅう報告されるほどだが、米国東海岸も35度越えだという。遊びに行ったローマから帰り、日を置かずして今年3度目のワシントンDC出張は、…

機関銃の支配

敵兵が群がる戦場に、立て続けに弾丸をバラまく。そういうシーンを思い浮かべ、技術者たちは連発銃の開発を続けてきた。19世紀中ごろ、ガトリング砲として知られる連発銃や類似のものが完成した。日本でも戊辰戦争で越後長岡藩(家老:河合継之助)がこれを…

議会で決めた「身代金支払い」

日本では「7Pay」の事件が連日報道されているが、実はこの1年ほどサイバー攻撃そのものは減ってきているとの情報もある。これは決して日本社会がサイバーセキュリティ対策を万全にしたから・・・では残念ながらない。攻撃者が本当に儲かるものに焦点を絞り始め…

電脳要塞都市、Be'er Sheba

イスラエル中部の古い街「Be'er Sheba」は、サイバーセキュリティの拠点に変貌しているという。先に訪問した人たちからは「砂漠の中の電脳都市」と聞いていたが、周囲は砂漠というほどではない。多少の緑はある丘陵地帯で背の高い木はなく、灌木がまばらに生…

帰路の26時間で感じたこと

長いようで短かったローマ滞在も終わり、あとは無事に帰るだけ。午後1時にホテルを出て、フィウミチーノ空港へ向かう。日本時間では午後8時である。往路は自宅を出てからチェックインまで約29時間かかった。帰路はそれよりマシとはいえ、帰宅は翌日の午後1…

官僚たちの初夏

7月はじめは霞ヶ関の人事の時期。まず某省の事務次官が退任して後任は誰・・・などとの「新聞辞令」が6月末から出始める。多くの場合それは外れに終わり、逆に新聞にでたゆえにそのメが無くなることもあるらしい。さすがに意図的に「そのメ」を潰すためのリー…

共和国広場「COTTO」(後編)

前菜としての「タルタルステーキ」で十分近く満足してしまって、白ワインの進みが早い。少しずつカラシソースを混ぜて味に変化を付けるのも面白い。僕は洋ガラシが苦手なのだが、今回はそれを感じない。料理全体を気に入っているからだろう。でもこれはあく…

猛暑の中の政権交代

僕らがローマに滞在していた時も、最高気温が36度くらいになりヨーロッパって暑いなと思ったものだ。ところが今年の熱波は異例のものだそうで、僕らが帰国してからもっと暑くなったらしい。フランスの観光地では45度というアフリカ・中東並みの気温を記録し…

共和国広場「COTTO」(前編)

アッピア街道から戻り、最後にとチルコ・マッシモからテヴェレ川の対岸まで散歩して、そこから75番のバスに乗りテルミニ駅まで戻ってきた。ホテルで少し休憩して、最後のディナーに出かけよう。きょうこそは外せない。めぼしは付けてあって、共和国広場の周…

プライバシーとセキュリティ

「7Pay」事件の様相が少しずつ明らかになってきて、7&iホールディングスのスタンスに批判が集まるとともに、社会全体が対応を注視している。本人認証のハードルを上げること、1日あたりのチャージ上限を下げることは以前推測した通りの対策だが、セキュ…

アッピア街道の古い教会

明日は帰国便に乗るという、実質的な最終日。少しエクスカーションしようと、アッピア街道沿いの古い教会を見に行くことにした。使途ペテロがローマを脱出しようとして現れたキリストに「主よ何処へ?」と問いかけられたという伝説のところ。キリストの啓示…

ホテル業界のリスク

しばらく前日本の旅行業界で個人情報漏えい事件があり、大手旅行会社から700万人ほどの顧客情報が盗まれるなど複数の会社が被害にあった。この大手の件では実被害は無かったらしいが、規模の小さなある会社ではクレジットカード番号が盗まれて、お客様に被害…

テルミニ駅「Roadhouse Restaurant」

今回はキッチン付きでないホテルなので、外食の機会もあった。ただテルミニ駅の僕らのホテルの周辺は結構猥雑なところで、Webで見ても付近のレストランの評判が良くない。特に日本語メニューなど用意して、一見の(たぶん2度と来ない)観光客狙いの店が目立…

利便性と安全性の相反関係

キャッシュレス社会推進、ということで多くの電子決済サービスが誕生した。7月からは大手コンビニチェーン中心に「xxPay」なるサービスが使えるようになった。・・・となった早々だが、「7Pay」では不正チャージが発生し、5,500万円程度の被害が出たという…

テレサテヴェレの植物園

初日に買った1週間の公共交通機関共通乗車券の威力は絶大である。早めにトラムの各路線に乗って街の概況をつかみ、急ぐときは(車窓は見えないが)地下鉄を使うことでいろいろな場所を訪れることができる。ただ、トラムや地下鉄の路線から少し外れたところ…

禁酒日のディナー(牛皿麦とろ定食)

梅雨前線の停滞で、日本列島水浸し状態である。それでも気温の方はあまり下がらず、蒸し暑さが堪えるようになってきた。こういう時期には、ネバネバものが体にいいとしたものだ。そんなことを考えて八重洲の地下街を歩いていたら、新しい「吉野家」の店を見…

サンタンジェロ城

サン・ピエトロ広場の圧倒的な群衆と照り付ける日差しから逃げるように、僕らはサンタンジェロ城に向かった。広場から東へ500mほど行ったところにある大きな城郭がそれ。実際この城はヴァチカンの避難所であり、先日紹介した「ローマの略奪」のおりには、ク…

汎用機関銃(General Perpose Machinegun)

日露戦争で本格的に使用されるようになり、第一次世界大戦では多くの将兵の血を吸った「機関銃」。戦場に弾丸をバラまくという性質上、3つの課題が残っていた。順番にそれらを見ていこう。 まず最初の課題は、弾丸の補給問題。前線に十分な補給ができるかと…

ヴァチカン市国と教皇の護衛兵

滞在中、全く雨には遭わなかった。それはいいのだが、最高気温36度以上の日があったし、暑さにはやや閉口した。ローマの街中は東京よりずっと緑が多いのだが、それでも「広場」という名所に行くと日差しに温められた石畳しか周りにない状況に置かれる。でも…

サイバーセキュリティ意識の高まり

2017年に世界中を「WannaCry」などが荒らしまわり、多くの経営者に危機感をもたらした。そこで自社内に専門組織を作ったり、担当役員を置くなどの対策をとる企業が増えてきた。もともとサイバーセキュリティ対策費は実質的に「損金」で、政府や業界団体は「…

食の博物館「EATALY」

今回はキッチン付きコンドミニアムではないので、イタリアの食材をシコタマ買い込んで包丁をふるい・・・ということはできないのだが、1日ほど過ごしてみてこの町でもそれをしたくなった。では適当なコンドミニアムを探して再訪しようと思い始めた。そうなると…

G20も終わったことだし・・・

経済産業省が明日4日から、テレビやスマートホンの表示部(有機EL)に使用する下記素材の韓国への輸出規制(具体的には審査プロセスを復活させること)を始めると言い出した。 ・フッ化ポリイミド ・レジスト(感光剤) ・フッ化水素 合わせて関連技術の移…

ポポロ広場からスペイン階段へ

ホテルから30mしか離れていないテルミニ駅、その周辺にはバスセンターありトラムの終点あり、地下には地下鉄A線B線の2本が乗り入れている。今日はここ始発のトラム5番線に乗って旧市街からちょっと外を廻ってみよう。最初の日に買った1週間乗車券は、地…

農民兵対突撃工兵

第二次世界大戦のハイライトは、主としてロシア・ウクライナ・ベラルーシなどの大地で戦われた独ソ戦だろう。多くのAFVが戦場に投入されたが、最終的に土地を占領できるのは歩兵である。その一例を画像に示した。 ソ連軍の指揮官(士気8・指揮修正0)と…