Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

豆相人車鉄道

近代的なビルに建て替わって見違えるようになり、大規模商業施設ラスカとなった熱海駅だが、駅前広場も同時に整備された。そこにぽつんと、オモチャのような蒸気機関車が展示されている。煙突も窯も、石炭の投入口もあるのだが、あまりにも小さい。操作デッ…

食料品の供給源(山安)

ある意味和食らしいものと言えば、魚の干物は3本の指に入るだろう。なかなか外国では食べられないものである。僕はあまり国内出張や旅行をしないから、ホテルの朝食で干物をつつくということは少ない。だからこそ干物の朝食には憧れがある。 そこで自宅で家…

酒蔵レストラン「宝」

今はビジネスとは無縁で、デジタル経済の行方やそれを発展させるための施策を考えることばかりしている僕だが、10~20年前はデジタル活用の新事業を担当していたこともある。ひとりの幹部の発案で最初数人の変わった人が集められ、一時期30~40人ほどの規模…

プラットフォマー規制論

昨年あたりから日本で「プラットフォーマーによる不公正取引」をとりあげて、これを規制する新法や独占禁止法の改正をすべきだとの議論がでている。ここで言うプラットフォーマーとは、GAFA(Google, Amazon, Face-book, Apple)に代表される国際的なインタ…

「Chablis」の季節

5月というのに7月並みの暑さ、北海道で39.5度を観測、熱中症で搬送多数・・・と騒ぎになった熱波もトランプ先生と共に去り、日本は平静を取り戻した。とはいえ、暑い季節が近づいていることは間違いがない。やはりきりっと冷えた白ワインの出番だよね、という…

日の丸の翼

飛行機の離着陸時は、なかなかのシャッターチャンスである。以前は離着陸・タキシングの間は携帯やデジタルカメラの電源を切るような規定だったので、それを活かすことができなかった。ならばフィルムカメラで、というほど力をこめたわけでもないので、この…

30年前と今の、中国民主化

天安門事件のころ僕はまだ30歳台前半、小さなマンションで一人暮らし。日曜日は朝からずっと政治番組を見ていた。10時からは「サンデー・プロジェクト」、ジャーナリスト田原総一郎氏の司会で、正午近くまで時事ネタを聞きながら好きなことをしていた。ベル…

究極の暗殺兵器

米国に初の黒人大統領が登場したとき、暗殺のウワサは絶えなかった。日本人作家である柘植久義すら「オバマ暗殺」をテーマにした小説を書いて(題名失念)いる。暗殺チームはいろいろなプランを並べ、タイミングの取りやすさ、準備の容易さ、成功確率、逃走…

移民取締対策が関税とは!

来年の大統領選挙に向けては、トランプ先生の所業は「なんでもあり」のようだ。新NAFTAの批准プロセスに各国が入っているというのに、メキシコからの輸入品に新たな関税をかけると言い出した。その理由がメキシコが関税をかけたとか貿易制限をかけたというな…

保安検査場での格差

9・11以来、米国中心に航空機へ持ち込む手荷物等所持品検査は厳しくなった。以前から銃器やナイフなど金属類のチェックはあったのだが、ガソリン等の可燃物を警戒してペットボトル・ジェル・クリームのチェックもしなくてはならなくなった。ノートPCに偽装し…

個人情報保護と国際データ流通(後編)

都営三田線白金台駅がもよりだと聞いて、その駅の東側の出口を出た。目の前に「八芳園」と書いた大きなタワーがあって、これが立体駐車場らしい。この施設、HPによると結婚式場らしい。オツなところでやるものだが、主催は在日米国商工会、後援が経団連だっ…

淡水信義線淡水駅

台北中心地から40分ほど、淡水信義線に揺られて淡水河を下っていくと終点の淡水駅に着く。地下鉄ではあるが、中心地を抜けるとすぐ地上に出て、ながめもまずまず楽しめる。特に河口近くなってくると川幅が広くなり、視界は360度ひらける。 台湾島の北東の端…

個人情報保護と国際データ流通(前編)

港区白金台にある「八芳園」という施設で、データ流通に関するシンポジウムが開催された。「Creating Future Frameworks for Privacy and Cross Border Data Flows in APAC」というのが長い題名。日米主導でAPEC領域でのデータ流通とプライバシー保護の諸課…

台北101

高さ510m弱、地上101階建て(+地下5階)のランドマークである「台北101」は、2004年に当時世界最高の建物として開業した。台北市周辺のどこからでも見ることができ、松山空港到着時もそれが見られると「あ、台北に来たな」と感じる。 地下鉄淡水信義線の台…

電子行政、一歩前進

平井卓也大臣がちからこぶをこめて進めてきた「デジタルファースト法」がついに成立した。大臣は政界でもIT政策通として知られ、経産省政務官時代も国交省副大臣時代も行政機関のデジタル化促進に尽力してきた実績がある。僕も何度かお目にかかっていて、経…

ドイツよ、お前もか!

5年に一度の欧州委員会選挙の結果、イギリスの与党と最大野党の両方(!)が大敗して、民意と議会構成に激しいネジレが出来てしまったことは以前紹介した。目を転じて大陸側に行くと、ドイツでも似たような事態が起きている。そもそも昨年バイエルン州の選…

目の上のコブ

インド・太平洋戦略と米国がいうのは、もちろん中国包囲網。「一帯一路」構想や、南シナ海の基地建設など中国の進出を食い止めようということだ。昨年のAPECの首脳宣言は米中対立で見送られたが、その舞台となったニューギニアのポートモレスビーは中国の太…

サイバー・デューデリジェンス

昨今のベンチャーキャピタルは、出資したベンチャー企業の出口を大手に売りつけるのと思っているようだ。確かにGAFAに代表されるネット企業が大きくなるのは、将来に希望のあるベンチャーを買い漁っているせいもある。1990年代から米国のM&Aは日本からはすさ…

遥かなるポートモレスビー

2018年のAPECは、議長国がパプアニューギニア。ニューギニア島の東半分という太平洋諸国としては大きな領地を持つ国だが、人口は700万人以下で一人当たりGDPは3,000ドルにも満たない貧しい国だ。ところが昨年初めてAPEC議長国を務めるという国際舞台へのデビ…

六本木探訪

21世紀になって東京23区内ではいろいろな変貌が見られるが、その先輩格なのがここ六本木である。この一帯は繁華街であり、多様な飲食店や遊興施設があってよからぬ連中も出没する。在日の各国大使館が自国民に「警戒を要す」と言っているエリアでもある。 バ…

一国二制度は経験済み

このところ、中国を取り巻く不穏な報道が多い。例えば、ベルギーには250人の中国人スパイがいるという記事。EU政府の置かれている場所だしいてもおかしくはないと思うのだが、やけに具体的な数字とともに今と言うタイミングが「中国包囲網」というトレンドを…

台北の中の日本

3月に夫婦で旅行にきて、5月には仕事で台北にやってきた。それぞれ4泊・3泊くらいの滞在だったが、まずは十分堪能したと思う。昨今、反日・徴用工・慰安婦・・・とかまびすしいソウルとは違って、日本人でも普通に受け入れてくれるのがありがたい。歩いてみ…

経団連の定時総会パーティ

経団連の体制は、6月初めに新しくなる。会長副会長の人事、委員会の構成などの骨格は5月末の総会で決議されないと新年度に入れない。今年は5月30日にこの総会が行われ、安倍総理も講話をした。この中で「風はきまぐれ」と(衆議院の)解散風がありうるよ…

尖閣より大きな岩

かつて米国のメディアは尖閣諸島について「岩」だと評し、もし中国と日本の間に戦端が開かれたとしても、岩ごときのために米国の青年の命をかけることはできないと述べた。よく尖閣諸島の紹介に使われる映像は、最大の島「魚釣島」ではなく、そそりたつ岩と…

英国の「ねじれ議会」

粘り強いジョン=ブルお姉さんであるメイ首相もついにサジを投げ、正直泥沼と化した英国の「Brexit」騒動である。先日の欧州議会選挙をみると、全体として「EU堅持」を掲げる2大政党は過半数を割ったものの、「EU懐疑派」の勢力も思ったほどは伸びず1/3程度…

スマートメーターのデータ活用

各戸の電力メーターはその家に取り付けられていて、毎月の使用量は検針員と呼ばれる人たちが巡回して記録していた。僕の両親、伯父、いとこたちの何人かは電力会社勤務だったから、第二次世界大戦後の電力会社のことは他の人より多少は詳しい。 検針員が集め…

トランプ先生の「戦車」

従軍経験もなく(どう見ても)軍事知識もないトランプ先生だが、自分の身を守ることにはそれなりに長けておられるようだ。今回の来日でも大統領専用車「ビースト」で東京の街を走り回ったらしい。「ビースト」の重量は7トンほど、GMが自信をもって1ダース…

中華料理のバイキング

今回の台北出張、2日間のイベントに縛り付けられていて南港展覧館とホテルという半径300mくらいのエリアから出ることはなかった。それでも良かったのは、いろいろな料理を食べられたこと。開業したばかりのホテルの朝食は、明るい10階のロビー奥で洋食・中…

中国が迫られる「デジタル開国」

いよいよ今月日本が初の議長国を務めるG20大阪サミットが開催される。来週には、僕にも縁の深い「貿易デジタル大臣会合」がつくば市で行われる。デジタル分野の争点は、どうしても「Cross Border DATA Flows」になるだろう。昨年のG20でも、「Great Fire Wal…

予兆を捉まえるしかないのだが

また痛ましい事件が起きた。登戸駅はまんざら知らないところでもないので、報道の映像を見て心が痛む。幸いにして物理的に傷を負わなかった子供たちも、PTSDに似た症状を示す可能性があると医師が言う。集団登下校は誘拐やいたずら目的の犯罪には有効だが、…