Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ホルムズ海峡の沸点

今月日本がイラン制裁の例外措置として輸入できていた原油が、ついにストップされた。例外措置の延長を願う国も多かったのだが、今回米国は強硬で問答無用ということらしい。日本のメディアは、日本の輸入量10万バレル/日は他の供給源から供給可能だとの商…

IT戦略という指針(3)

土管の水をどうやって増やすか、その対策として「利活用の促進」というテーマが挙げられた。おりしも政府は「小泉改革」の真っ最中。民間でできることは民間に、という風が吹いていた。これは、IT業界にとってはいいことだったと思う。業界の問題は、まず…

REAL-CYBER 戦争

総選挙をにらんでトランプ・ペンス政権が「ゴラン高原占領を認める」などの援護射撃をしたせいもあろうか、与党リクードの政権が続くことになったイスラエル。強硬派で知られるネタニヤフ首相の続投となって、パレスチナの紛争は激化してゆくだろう。今の米…

IT戦略という指針(2)

最初のIT戦略である「e-Japan戦略」の公表は、2001年1月。この時点では、予算措置などに大きな影響を与えない、大まかな方針のようなものだったのは、公表時期を見えてもわかる。政府予算は12月に固まるが8月には各府省の概算要求が出てくる。それを財務…

新宿御苑の大温室

シタディーン東京新宿での3泊滞在も、今日がチェックアウト。最初の晩に商店街の街中中華のお店に行っただけで、2晩は商店街のお店や近くのイトーヨーカドーで買ってきたものを食べた。美味しかった・・・。簡単に朝食を済ませ、お世話になったミニキッチンに…

IT戦略という指針(1)

20世紀、日本でIT/ICT政策というのは2つの分野に限定されていた。ひとつは、通商産業省(のちの経済産業省)のIT産業振興政策、もうひとつは、郵政省(のちに総務省に統合)の情報通信政策である。これらは相互に関係はするものの、個別に方針を決…

春花園BONSAI美術館(後編)

僕は松のケアをしたことは全くないが、松より成長が早いサツキツツジは剪定や植え替えの経験もある。枝は切り落としてもまた生えてくるので、枝ぶりというのは後から変更が効く。しかし根張りはそうはいかないから、盆栽の特に若木を見るポイントは根元にあ…

131年後の解決

DNA鑑定という手法が犯罪捜査に使われるようになったのは、日本では1980年代だと記憶している。それまでは凶悪事件の犯人特定の主な手段は指紋だった。1970年ころには同じ指紋を持つ人は確率的に30億人に一人と言われ、これなら十分特定(アトリビュート)の…

春花園BONSAI美術館(前編)

新宿滞在3日目、今日も植物関係のところに出かける。ターゲットは江戸川区にある「春花園BONSAI美術館」。1年ほど前、家内が日経の記事に「盆栽の風雲児・勢いの塊」とあるのを見つけ、一度行ってみようということになった。盆栽は古い日本の芸術の一つ、…

大使館の食卓

BSだったように思うがそういう名前の番組があって、よく見ていた。2人のキャスターが東京にある各国大使館を訪問し、大使夫妻にインタビューする番組だった。特徴は大使館で「お国料理」をキャスターがごちそうになり、いろいろコメントすること。 どこに…

第五福龍丸展示館

熱帯植物館から西へ100mあまり、白川郷の合掌造りのような急な傾斜の三角形の断面をした建物がある。ちょうど1カ月前リニューアルオープンした「第五福龍丸展示館」である。濃い茶色の屋根の下には、ペンキのはげかかった古い漁船が納められている。これが…

イカのハンバーグ

熱海の駅前アーケード街を歩いていて、珍しいものを見つけた。この商店街、「あつお」というバーコード頭で浴衣姿のオヤジ人形(ゆるキャラというよりぬるキャラ)や、おっぱいタオル、アディダスを真似た「Fujides」「Ajides」などと書いたTシャツ等々意味…

夢の島熱帯植物館

新宿滞在2日目、今日のターゲットは江東区の夢の島である。せっかく新天皇即位で日本中が盛り上がっているというのに、その都内中心部を素通りして江東区へ行こうというのだから物好きと言われてもやむを得ない。ただ今回の滞在目的は、日ごろあまり行けな…

西麻布「Fermintxo」

六本木通り、西麻布交差点付近には素晴らしいレストランが多いと聞く。ただ地下鉄の駅からは遠いのでなかなか足が向かなかった・・・もちろん財布の問題も大きい。しかし今回誘っていただく機会があって、初めてこのエリアを訪れることができた。 交差点から六…

新宿御苑前のアパルトマン

今年の「Golden Week」は、天皇退位・新天皇即位とこれにともなう元号が「令和」になり多くの職場が10連休になる、異例の休日になった。早くから海外旅行の売れ行きが好調で、旅行社はホクホクだろうが航空会社などはいつものGWの何倍もの緊張を強いられて…

モバイル・ワーク普及に向けて

「働き方改革」なのだろう、自宅で仕事をしたり出先から帰社せずに仕事をするモバイルワークが増えてきている。小型軽量で持ち運べるPCの普及や、スマートホンで業務ができるソフトウェアの登場など、デジタル環境が進歩しているのがその一因。さらに人手不…

台湾積体電路製造の事件

今月、台北でサイバーセキュリティの大きなイベントがあると聞いた。このところサイバーリスクの話が話題に上ることが増えているのは確かである。国またはそれに近い組織力を持った「サイバー攻撃者」はいくつも確認されていて、「経団連を攻撃したのはAPT10…

食料品の供給源(ロピア)

旅行先でも付近のスーパーマーケットや青空市場で買ってきたもので食事をするのが楽しみの僕たち夫婦だから、国内でも外食することは多くない。少し田舎めいたところで暮らしているので、徒歩15分くらいのスーパーマーケットで普段の買い物は済ませている。…

エリザベス女王陛下誕生祝賀会(後編)

乾杯が終わると、肩が触れ合うほどに込み合っていた会場に隙間ができた。庭にはお酒を提供するスタンドがあるだけだが、公邸内には食べ物も用意されているから邸内に戻った人が多かったからだろう。僕はしばらく庭にいて、黒ビールのグラスがカラになったの…

信州上田城の再建

信州上田のお城は、稀代の謀将真田昌幸が此れに拠って徳川軍を2度にわたって悩ませた名城である。決して規模の大きな城ではないが、南に千曲川の尼ガ淵、北に太郎山があって天然の要害である。武田勝頼も織田信長も逝って4年後の1586年、徳川家康は上杉家…

エリザベス女王陛下誕生祝賀会(前編)

ひょんなことから、英国大使館で開催される女王陛下の誕生祝賀会に参加することができた。英国大使館は千鳥ヶ淵の近く、最寄り駅は半蔵門線半蔵門駅だ。18時開場に間に合うように出かけた。いつもは厳めしくパスポートチェックをする門のところに、簡単は手…

防衛装備品移転のススメ

何度か書いたが、霞ヶ関官僚はレトリックの達人である。401K年金を「確定拠出年金」と称した発想には頭が下がる。本当のことを言えば「非確定給付年金」なのだが。「防衛装備品移転」というのも、年金の例には及ばないがなかなかの力作。ストレートに言えば…

外交文書公開の意味

昨年末、多くの外交文書が公開された。古くは安倍総理の祖父である岸(当時)総理が、米国のアイゼンハワー大統領に会うため訪米、日米安保の改訂を試みた話まで含まれている。僕が気になったものを挙げると、 ・米ソ冷戦初期、米国が日ソの北方領土交渉に懸…

白いアスパラガス

欧州の人たちは、アスパラガスが本当に好きだと思う。何年か前ウイーンの高級食材店「メルク」でいろんなアスパラに出会った。「ナッシュマルクト」でも、タバになったアスパラが水盆の上に立てて売られていたのを思い出す。細いミニアスパラはタイ産だった…

Yahoo!本社ビルの「Lodge」

先週の政策勉強会もそうだったのだが、紀尾井町にあるヤフー本社ビルの17階には社外の人も使えるスペースがある。200人は入れる会場もあったが、さまざまなイス・机・コーナーが設置されているフロアは登録すればだれもが使える打ち合わせ・待ち合わせ・モバ…

パスタR1の新メニュー(後編)

決して広くはない店内、隣では2組以上の家族連れが子供の誕生会なのだろうか、ワイワイ言いながら料理を突いている。反対側の隣では、女性の3人組だ。奥に入っていった客も含めて、女性に人気の店のようだ。 誘ってもらった人たちに、僕ら夫婦の近況など話…

日米欧データ流通圏

来月には、G20の大阪サミットがやってくる。ここで日本政府は、「大阪トラック」というデータ流通管理の枠組みについての議論を始めたいとしている。この記事によると欧州サイドは前向きなようだ。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44229600W9A420C100…

パスタR1の新メニュー(前編)

1年弱前に、田園調布駅前のカジュアルイタリアンレストラン「パスタR1」に誘ってもらって、滋味深い料理を堪能した。今回、メニューが新しくなったということで、もう一度味わう機会をもらえた。 僕は都内で別の用事があり、家内とは田園調布駅ビルで待ち合…

辺野古基地拡張に「No」

2つの衆議院議員補欠選挙が終わって、いずれも政権与党の敗北に終わった。気の早いメディアは、危機感をもった安倍政権は、 ・消費増税の延期 ・衆参同日選挙 に打って出ると伝えている。もしそうなるなら、ネット番組でうっかりしゃべってしまった某議員の…

首都圏第三空港の候補地

10年以上前だが交通政策の勉強会に出席していた時、首都圏空港のキャパシティをどうやって上げるかという議論をしたことがある。まだ羽田空港の国際化が進んでおらず、成田の拡張も見通しが立たなかったころだ。40年間の成田闘争の名残があり、羽田の活用に…